理研が主催するFANTOMプロジェクト、人間の細胞に関する網羅的な遺伝子解析結果を発表

2014年4月4日 07:00

あるAnonymous Coward 曰く、 理化学研究所が主催する国際コンソーシアム「FANTOM」が、ヒトゲノムのDNAからRNAへの転写を制御する遺伝子配列を網羅的に解析し、遺伝子近傍にある「プロモーター(遺伝子近位制御部位」)約185,000個と遺伝子遠方にある「エンハンサー(遺伝子遠位制御部位)」約44,000個の活性をさまざまな細胞で測定したことを発表した(マイナビニュースナショナルジオグラフィックニュース)。

 研究の意義についてはマイナビニュースの記事が詳しいが、「ヒトゲノムが生成し得る細胞の全体像が明らかになると期待できる」という。今回の網羅的なデータは、幹細胞や皮膚の繊維芽細胞などから目的の細胞を作り出すための基盤になるそうだ。

 関連する膨大な基礎情報は、人類共有の財産として誰でも無料で使えるよう、理研のWEBサイトと国立遺伝学研究所の日本DNAデータバンクのデータベース上で公開されているとのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック

 関連ストーリー:
DNAをアセンブルできる「ゲノムコンパイラ」 2013年03月01日
ヒトに高い知性を獲得させたかもしれないコピーミスが特定される 2012年05月10日
ジャンクDNAに重要な機能 2005年09月03日

 

関連記事

最新記事