JR東日本、英国の高速鉄道新線計画でコンサルティング契約

2014年4月3日 19:15

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は3日、同社グループが英国の高速鉄道新線計画「High Speed Two(HS2)」の推進主体であるHS2(High Speed Two)に対して、経営全般から技術面までを含む広範囲なコンサルティングを実施していると発表した。同社グループとしては初めての欧州との直接コンサルティング契約という。

 同社によると、コンサルティング契約の概要には、(1)トンネル微気圧波の対策、(2)パンタグラフ騒音の対策、(3)バラスト・スラブ軌道の比較、(4)オペレーションとメンテナンスの信頼性に関する分析、(5)設備のメンテナンス管理、(6)駅の管理(旅客案内等)が含まれる。

 これらの項目にもとづくレポートによる報告やワークショップによる意見交換を通じてコンサルティングを実施しているという。契約期間は1月31日~5月31日まで。

 「High Speed Two」は、2009年1月に英国運輸省が発表した高速鉄道新線計画。設計最高速度は時速400キロ、営業最高速度は時速360キロ。建設費は426億ポンド(約7兆2,400億円)。

 計画は二期に分かれ、第一期では、ロンドンとバーミンガムを結ぶ区間(約220km)の建設を計画。第二期では、バーミンガムからマンチェスターとリーズの2方面にY字に分かれる区間(第二期開業後の総延長は約 530km)の建設を計画している。第一期は、2017年に建設を開始し、2026年開業予定、第二期は、2030年頃開業予定。

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