シャープ、プラズマクラスター技術が黄砂の細菌・カビを抑制することを確認

2014年4月3日 19:02

 シャープは3日、プラズマクラスター技術が黄砂に付着している細菌・カビの抑制効果やPM2.5に含まれている有機化学物質の除去効果を持っていることを実証したと発表した。

 同社によると、食環境衛生研究所への委託試験で、プラズマクラスター技術が黄砂に付着している食中毒の原因となるバチルス・セレウス菌とアレルギーを引き起こすといわれているカビの一種ビルカンデラ菌を99%以上抑制することを実証した。

 実証方法として、25立法メートル(約6畳)の試験室で細菌の入った溶液を塗ったガーゼを吊るし、プラズマクラスターイオンを発生させた場合と送風のみの場合を比較した。その結果、セレウス菌では約6時間後、ビルカンデラ菌は約8時間後に、イオンを発生させた場合のほうが99%以上抑制されることを確認出来たという。

 また、住化分析センターへの委託分析で、プラズマクラスター技術が粒子状物質PM2.5に含まれている酸性雨の原因物質である芳香族カルボン酸(安息香酸)を約98%除去し、自動車などの排ガスに含まれている物質であるアルカン(ヘキサデカン)を約99%除去することを実証したという。

 細菌やカビの抑制効果と有機化学物質の除去効果を、実使用に近い広さの空間で確認できたことから、同社は、プラズマクラスター技術が環境汚染物質に対して効果を発揮し、健康な空気環境を実現する技術として役立つことが期待されるとしている。

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