CANON、デジタルカメラ累計生産2億5000万台を達成
2014年4月2日 21:16
日本のカメラメーカー、キヤノンの創業は1937年、以来、一貫してカメラを作り続けレンズ生産・光学技術を核に、その技術に磨きをかけてきた。
つねに、同社は初心者からハイアマチュア、プロに至るまで幅広いユーザーのニーズに対応した製品をリリース。個人的にもマニュアルフォーカスの一眼レフ「Fシリーズ」以降も「銀塩EOSシリーズ」数台、コンパクト機では「初代オートボーイ」ほか数台、途中数台のアナログCONTAXに浮気したものの、デジタル機では歴代「EOSデジタル」「Power Shot Gシリーズ」を使い続けている。
キヤノンは、レンズ交換式デジタルカメラのキーデバイスであるCMOSセンサー、映像エンジン、交換レンズ群を独自開発する。その最先端技術を旗艦モデルであるEOS-1Dシリーズなどの上位機種から下位機種に展開することでプロからエントリーユーザーまで幅広いニーズに応える強力なラインアップを構築している。故に、コンシューマー向けだけでなくプロ仕様機でも世界シェアNo.1を堅守してきた。
2013年、エントリー向けに世界最小・最軽量と優れた基本性能を両立させた「EOS Kiss X7」や、AF性能を大幅に向上させたミラーレスカメラ「EOS M2」を、ハイアマチュア向けには「EOS 70D」を発表。高い評価を受けた。
これらの強力な新製品がけん引役となり、キヤノンは11年連続で世界シェアNo.1を達成した。
また、2014年2月には、EOSシリーズのフィルムカメラとデジタルカメラをあわせた累計生産台数が7000万台を超え、さらに2014年上期中にはEOSシリーズの交換レンズ「EFレンズ」の累計生産本数が1億本という大きな節目を迎える見通しだという。これらの記録は、銀塩カメラ時代から長きにわたり幅広いユーザー層から支持され、高いシェアを保持していることが支えているのだろう。
カメラのデジタル化はキヤノンでもコンパクトカメラが先行していた。キヤノンは、コンデジ初となる「PowerShot 600」を1996年に発売し、「IXY DIGITAL」リリース。以降のコンパクトデジタルカメラのトレンドを形成した。その後、進化を続けながら、同社デジカメ累計生産台数が2013年12月に2億台を記録した。
一方、1990年代半ば当時、プロ向けが中心だったレンズ交換式デジタル一眼レフカメラは、2000年代初頭から一気に普及した。キヤノンは2000年、ハイアマチュアからプロまで幅広いユーザーに応える次世代デジタル一眼レフカメラの標準機として開発した「EOS D30」を発売。2003年にはエントリーモデルの先駆け「EOS Kiss Digital」を発売し、市場の裾野を広げ、独自開発のCMOSセンサー・映像エンジン・EFレンズの強みを生かした革新的な製品を相次いでリリース。その後、「EOS 70D」、「EOS Kiss X7」などを発表。2014年2月に5000万台に到達した。
キヤノンのコンパクトデジタルカメラとレンズ交換式デジタルカメラを合わせた累計生産台数が、2014年1月31日に2億5000万台を達成したのである。