ソフトバンク傘下のスプリント、“ハムスターお父さん”CMを展開 読者の反応はいまいち…

2014年4月1日 20:50

 米携帯通信大手スプリントは、親会社ソフトバンクにならい、広告にしゃべる動物を登場させることとなった。登場する一家はフロビンソン一家と呼ばれ、主役の“お父さん”は白い犬ではなくハムスターだ。フランス語しか話せない娘、南部なまりで話す息子、人気バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」に出演している俳優・コメディアンのカイル・ムーニーという息子である。

【アメリカでも成功を収めるか?】

 テック系ニュースサイト『GIGAOM』は、今回のスプリントの広告はバカバカしく思えるかもしれないが、日本ではこのような広告キャンペーンが大成功を遂げていると紹介。ブラッド・ピットやトミー・リー・ジョーンズをある場面に登場させたり、監督としてウェス・アンダーソンやスパイク・ジョーンズを採用したりするなど、ソフトバンクは広告に多くの資金を投じている、と報じている。

【フロビンソン一家は、アメリカの家族を象徴している?】 

 アメリカの広告情報誌『ADWEEK』は、スプリントの最高マーケティング責任者、ジェフ・ハロック氏が語ったCMの狙いを紹介している。

 新たな広告は、「フラミリープラン(フレンドとファミリーを合わせた造語)」という、家族だけでなく友達も登録でき、登録人数が増えるほど料金が下がる料金プランを宣伝するもの。従来の「家族割」ではなく、友達も登録できるようにしたことについて、ハロック氏は、「アメリカにおいて家族というものは変化しており、隣人、友人を含めた、愛する人々全てが家族。その新しいアメリカの家族に、柔軟性、価値感を与えるために同プランを作った」とコメントしている。

 同メディアはまた、今回の広告に携わった広告代理店のFigliulo&Partnersを昨秋設立し、スプリントを初のクライアントとして迎えたマーク・フィグリウオ氏の、「フロビンソンズは典型的なアメリカの家族です。アメリカの家族は、お互いに深く気を遣いあっている個人の、奇妙な混合なのです。私たちは、親しみがあると同時に、とてもユニークなキャラクターのグループを作りたかったのです」、「私たちは、人々は自分の最も関心のある人や物事とつながっているとき、最も幸福であるということを知っています。ですから、私たちの行う事業の全ては「幸せなつながり」という原点にたっているのです」とのコメントも紹介している。

【人々の反応は?】

 本件を取り上げた『Mashable』、『GIGAOM』、『ADWEEK』には読者から以下のようなコメントが寄せられている。

「この広告はめちゃくちゃだ」

「良いね。この宣伝の放送が待ちきれないよ」

「わあ!なんという大失敗。スプリントは効果的な宣伝キャンペーンを行ったことはないけど、この宣伝を見て、何も良くなっていないことが分かったよ。これは最悪だ」

「宣伝の登場人物が全部人間だったら良かったのに。もちろん、面白いけど、誰もペットをワイヤレスプランには加入させないでしょ」

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