日産、EV「日産リーフ」の国内価格を引き下げ 実質226万円~

2014年3月28日 20:14

 28日、日産自動車は電気自動車(EV)「日産リーフ」の国内販売価格を同日より改定すると発表した。

 具体的には同モデルの全グレードを一律25.7万円引き下げる。さらに、国の購入補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)を最大53万円利用すれば、およそ226万円(Sグレード、オプションで「運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステムレス+SRSカーテンエアバッグシステムレス」を選択して消費税8%前提の場合)から購入が可能となる。

 同モデルは走行中に、CO2などの排出ガスを一切出さないゼロ・エミッション達成車両だ。加えて、リチウムイオンバッテリーと電気モーターによる力強く滑らかな加速性能、あらゆる速度域における静粛性能、絶妙な重量バランスによる高い操縦安定性などといった特徴を持っている。

 このような商品特性と低いランニングコスト、拡大する充電インフラ網による利便性の向上などを背景に、同モデルの日本における累計販売台数は3万7,000台に達しているという。また、グローバルでは累計10万台以上に及ぶ。

 現在、国内の急速充電器設置台数は約2,000基に達した。同社においても、国内販売会社の急速充電器設置店舗数は820店舗(3月現在)を数える。こうしたインフラの整備を背景に、同社では本年度中に電気商用車「e-NV200」の投入も予定している。

 このように、電気自動車市場は今後の進捗が期待されており、今回の価格改定はそれをにらんだシェア拡大を図る布石のひとつといえよう。

 改訂後の価格は317万5,200円から392万7,960円。

 同時に、同社の関連会社であるオーテックジャパンも、同モデルをベースにした福祉車両・ライフケアビークルシリーズの国内販売価格を同日より改定すると発表した。価格改定幅はベース車の価格改定に準じている。

 改訂後の価格は332万2,080円から370万8,720円。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

関連記事

最新記事