「Excel方眼紙」推進派が語る、「Excel方眼紙の何が悪い?」

2014年3月28日 17:34

あるAnonymous Coward 曰く、 セルの幅を狭くしたり、結合を繰り返したりすることでExcelを方眼紙のように使って文書を作成する、いわゆる「Excel方眼紙」の是非はたびたび話題になっている。コンピュータに精通した人ほど「Excel方眼紙が悪である」ことを主張する傾向があるが、このExcel方眼紙の利用を推進していた側がExcel方眼紙について擁護している(ITproの記事)。

 主張しているのは、かつてExcel方眼紙を薦めたり、その作り方などを記事として作っていたという日経BPの編集者。過去、「エクセルをワープロ的に使いこなす」などのような特集を作っており、読者からは賛否両論の声が寄せられていたという。

 筆者はExcel方眼紙が広まった理由として、「Wordをはじめ、Excelに取って代わる有効なアプリケーションが身近になかった」ことをあげ、「作成することだけを考えると、Excel方眼紙は業務効率化や生産性向上に役立っているはず」と述べている。データの再利用が難しいことについて理解しつつ、用途に応じて使い分けるのであればExcel方眼紙も悪ではないとの主張だ。

 また、近年Excel方眼紙がよく非難されていることについては「再利用に対するニーズが増えてきた」からとし、「Excelでしか完璧に再現できないようなワークシートは、思わぬトラブルの基」とそのデメリットについても理解すべきと述べている。

 とはいえ、このような背景を理解せず、「1セルに1文字ずつの入力を強要する」ようなとんでもない文書がはびこっているのも事実である。また、一度覚えたやり方をそう簡単に変えようとしない人間は少なくないのも現実だ。推進していた側がいくら「共有・再利用されるデータについてはExcel方眼紙は止めましょう」と言っても、Excel方眼紙は無くならないだろう。この負の遺産はどうするべきだろうか。

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