NVIDIA、次期GPU「Pascal」と高級ビデオカード「GeForce GTX TITAN Z」を発表
2014年3月28日 18:35
あるAnonymous Coward 曰く、 NVIDIAは、米サンノゼで開催されているNVIDIAの技術カンファレンス「GPU Technology Conference(GTC)」において、次期GPUアーキテクチャ「Pascal(パスカル)」の概要およびハイエンドビデオカード「GeForce GTX TITAN Z」を発表した。NVIDIAは、GPUのボトルネックとしてPCI ExpressやCPUメモリなどなどの転送速度を問題視しており、Pascalではこうした問題を解決する手段として新しいチップ間インターコネクト技術「NVLink」と超広帯域メモリ「3Dメモリ」を導入したとしている(HOTHARDWARE、PCWatch、slashdot)。
NVLinkはPascal GPU同士やCPUとGPUの間を接続するもので、その帯域は80GB/秒~200GB/秒と非常に広く、PCI Express Gen3のx16と比べ5~12倍の帯域を実現するという。物理的にはPCI Expressとは異なるが、論理層はPCI Expressと互換性があり、プログラミングモデル上はPCI Expressとして使うことができるという。3Dメモリは、DRAMチップを積層してシリコン貫通ビア(TSV:Through Silicon Via)で直接続することで広帯域化と低消費電力化を図る技術。
「GeForce GTX TITAN Z」はKeplerコアのGK110を2基搭載したハイエンドビデオカード。CUDA Core総数は5760基で、グラフィックスメモリ容量は合計12GB、浮動小数点演算能力は8テラFLOPS。2つのプロセッサを同一クロックで動作させる設計でボトルネックを最小限に抑えているという。メーカー想定売価は2999ドルという超高級モデルだが、マルチモニタ環境で5K映像という超高解像度なゲームをストレスなく動かせる性能を持つとしている(ASCII、週刊アスキー)。
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