ソユーズ2.1bロケット、測位衛星グロナスMを打ち上げ

2014年3月26日 09:00

 Soyuz 2.1b launches GLONASS-M
Image credit: Ministry of Defence of the Russian Federation

  ロシア航空宇宙防衛軍は24日、測位衛星グロナスMを搭載したソユーズ2.1b/フレガートMロケットの打ち上げに成功した。グロナスMはロシアの衛星測位システム、グロナスを構成する衛星で、昨年7月、プロトンMロケットの打ち上げ失敗によって3機のグロナスMが失われており、今回はその事故以来、初のグロナス衛星の打ち上げであった。

  グロナスMを搭載したソユーズ2.1b/フレガートMは、モスクワ時間3月24日2時54分(日本時間同日7時54分)、ロシア北西部にあるプレセツク宇宙基地の43/4発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約3時間30分後にグロナスMを所定の軌道へと投入した。その後コスモス2491という、ロシアの軍事衛星に伝統的に与えられるコスモス番号が与えられた。

  グロナスMは、ロシア版GPSとも呼ばれるロシアの衛星測位システム、グロナスを構成する衛星の一つで、ロシアの衛星開発大手、レシェトニェーフ社によって製造された。グロナスMはグロナスの衛星としては第2世代にあたり、また今回打ち上げられた衛星は42機目、ただしそのうち6機が打ち上げ失敗で失われており、実際に宇宙へ届いた衛星としては36機目となる。グロナスMの打ち上げ時の質量は1,415kg、設計寿命は約7年で、高度19,100km、赤道となす角度(軌道傾斜角)が64.8度の軌道を回る。

  今回の打ち上げ成功により、軌道上にあるグロナス衛星は29機となった。そのうち24機が定常運用に就いており、今回打ち上げられた衛星も動作試験を終えた後に定常運用に入る予定だ。また3機が予備として待機しており、また2011年に打ち上げられたグロナスMの後継機となる新型のグロナスKの試験機が1機、軌道上で試験を続けている。

 ■Боевые расчеты Войск ВКО обеспечили успешный запуск навигационного спутника «Глонасс-М» : Министерство обороны Российской Федерации
http://structure.mil.ru/structure/forces/cosmic/news/more.htm?id=11911270@egNews


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