キリンHD、日本コンベヤ、サンケン電気など/本日の注目個別銘柄

2014年3月26日 16:15


<5726> 大阪チタニウムテクノロジーズ 1723 +110大幅反発。クレディ・スイス(CS)ではチタンセクターの投資評価を「マーケットウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げ、同社に関しては、「アウトパフォーム」継続で目標株価を2800円から2900円に引き上げている。チタン業界は、長期低迷から長期回復への転換点を既に迎えたと指摘、同社でも16年3月期にはスポンジチタンがフル生産になると予想しているようだ。

<2503> キリンHD 1362 +35買い先行。来期の業績・増配観測報道が伝わっており、買い材料視される格好に。2015年12月期の年間配当を今期予想よりも2円以上多い40円以上とする方針としている。前日終値をベースとすると、40円配当でも配当利回りは3%超となっている。また、来期末までに数百億円規模の自社株買いの追加実施も検討とされており、株主還元策への評価が高まる方向に。また、来12月期営業利益は1700億円とされているが、同数値は市場コンセンサス1500億円強を大きく上回る水準にもなっている。

<6375> 日本コンベヤ 138 +7人気化。前日に通期業績予想の上方修正を発表、経常利益は従来予想の3億円から6億円まで2倍の水準にまで増額している。国内の土砂運搬用コンベヤ設備のコスト低減、有価証券売却益や為替差益の拡大などが背景に。第3四半期の段階で5.6億円を計上、上振れの可能性は高かったと見られるが、値頃感の強さなども妙味に、ストレートに好反応する動きが先行へ。

<6707> サンケン電気 668 +58上げ目立つ。CCFL事業からの撤退を発表、需要の減少で売上高が顕著に減少、収益改善が困難な状況に至っていることが背景。赤字が続いている事業であったため、完全撤退に伴う半導体事業への経営資源集中を評価する動きが優勢に。なお、事業整理損失20億円を今期計上することになるようだ。

<4272> 日本化薬 1136 -53売り優勢。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も1740円から1300円に引き下げへ。子会社ポラテクノの主力2 製品で競合参入が見られ、成長性が不透明になったとの見方。機能性材料の液晶シール剤や廉価版半導体エポキシ封止剤の拡販遅延、高採算の触媒事業の来期端境期入りなどもネガティブに捉えているもよう。

<1813> 不動テトラ 182 +2東海東京では投資判断を新規に「1」と設定している。目標株価は230円としているようだ。今後数年間の建設投資拡大が予想されるなか、得意とする地盤改良工事を中心に受注増が見込めると判断。今期は上方修正値をさらに上回ると見ているようだ。来期以降も選別受注の効果などによる採算の改善が見込めるとしている。PER水準には割安感が強いとも。

<7844> マーベラス 883 +115上昇率トップ。スマートフォン向けゲーム「剣と魔法のログレス いにしえの女神」が100万ダウンロードを達成したと前日に発表しており、買い手がかり材料につながっていると見られる。セールスランキングでも上位に浮上してきており、業績インパクトへの期待感などが高まる格好に。本日は全般的にゲーム関連が下げ渋っていることも支援材料に。

<5905> 日本製罐 96 +7急伸。発行済み株式数の1.00%に当たる11.6万株を上限に自己株式を取得すると発表している。取得期間は4月1日から1年間としている。取得株数は限定的で需給インパクトなどは限定的とみられるが、今期は営業赤字見通しなどで意外感が強く、来期以降の業績回復なども連想される状況になっていると観測される。

<5809> タツタ電線 544 +19反発。昨年来安値、年初来安値水準となる500円レベルは下値支持線としても意識、自律反発を目指す動きにもなっている。また、本日は注目度の高かったサイバーダイン<7779>が新規上場、買い気配値を切り上げる動きとなっており、ロボット関連の一角としても関心を高める声があるようだ。FA・ロボット用高力ケーブルなどを手掛けており、「国際ロボット展」などにも複数の出展実績。

<6770> アルプス 1161 +29強い動き。CB発行の発表などで株価は調整してきたが、足元では底打ち感も強まり、見直しの動きも強まる格好になっている。JPモルガン(JPM)では、来年度業績もカメラアクチュエータがけん引役となって大幅増益基調が続くと判断、株価指標の割安感は強まっているとして買い推奨を継続している。スマホ市場の成長鈍化が予想されるなか、買い替え促進に向けた機能強化が進むとみられ、カメラの機能強化に伴うアクチュエータの需要拡大は続くと指摘。《FA》

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