ボルボの新世代コンセプトカー、ジュネーブショーで「カー・オブ・ザ・ショー」を受賞

2014年3月19日 10:57

 ボルボは12日、コンセプトカー「コンセプト・エステート」が、ジュネーブモーターショーで「カー・オブ・ザ・ショー」を受賞したと発表した。

 この賞は同ショーにおいて、モーターショーを代表するコンセプトカーと認められた車両に送られる栄誉だ。

 コンセプト・エステートは、同社デザイン担当上級副社長・トーマス インゲンラート氏が「直観的な操作が可能となるように、コントロールボタンや必要な情報を、使いやすく整理しました。全てがあるべきところに配置されることで、ドライブがより楽しく、効率的で、そして安全なものとなっています」と語るように、シンプルなインテリアデザインが特徴だ。

 従来のボタンや操作機器を、センターコンソールに配置された大型のタブレット端末のようなタッチスクリーンに置き換えることで、インテリアを大幅に近代化している。

 同社はこれまで、フランクフルトモータショーで「ボルボ・コンセプト・クーペ」が「カー・オブ・ザ・ショー」を、さらにデトロイトモーターショーでは「ボルボ・コンセプト・XCクーペ」が「Eyes On Design」賞を受賞している。今回の受賞により、同社の新世代コンセプトカーは、3回連続でカー・オブ・ザ・ショーを受賞するという快挙を達成したことになる。

 また、「コンセプト・エステート」のインテリアデザインとセンターコンソールディスプレイの公開にあたり、同社はアップル社と「CarPlay(車内でiPhoneを快適・安全かつ楽しく使うために開発された、iOSアプリケーションの新機能)」の搭載に向けての協業を進めていくことを同ショー会場で発表した。

 これにより、今後は同社の車両でアップル社のオペレーティングシステムが、使えるようになっていくことになる。すなわち、ドライバーは「CarPlay」を経由し、車内にあるセンターコンソールのタッチスクリーンディスプレイを操作することで、アップル社の端末にあるコンテンツを利用できるようになるということだ。

 今年後半にワールドデビューを果たす新型XC90が、このオペレーティングシステムを搭載する最初の車両となる予定。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

関連記事

最新記事