高圧線から放出される紫外線が自然に与える影響

2014年3月18日 14:00

eggy 曰く、 高圧な送電線からは散発的に紫外線が放出されているが(コロナ放電)、これが野生動物に対し悪影響を及ぼしている可能性があるという(BBC Newsslashdot)。

 ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンとノルウェー北極圏大学の共同研究チームが送電線から放出される紫外線のスペクトルを分析したところ、その成分の一部は人間以外の多くの哺乳類の可視領域内であることが分かったとのこと。人間には送電線のコロナ放電が見えないが、動物達の目には閃光のように見えるという。

 これは、北極のトナカイが高圧線を避けるように行動していたことがきっかけで研究されるようになったという。森に生息する動物が高圧線を避けるのは、高圧線が通る場所が伐採されているからとも考えられる。だがこれは、北極のトナカイが5kmも送電線から離れるようにして行動する理由にはならない。研究の結果、2011年にトナカイは紫外線が見えることが発見され、その後もおよそ40種の哺乳類の目を調べたところ同様の結果が得られたという。

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