米科学的不正行為担当者、官僚との折衝に疲れて辞任
2014年3月18日 08:00
あるAnonymous Coward 曰く、 米国政府内には、生物医学研究における科学的不正行為を監視する「Office of Research Integrity」(ORI)という組織がある。ここで研究課の指導官を担当していたDavid Wright氏が、官僚との対立によるフラストレーションから2年で辞任することが話題になっている(Science、slashdot)。
氏は、著名な研究者や科学者と関われる最高の仕事であったとも述べているものの、それは仕事の35%に過ぎず、主な仕事は保健・福祉省(HHS)の官僚組織との折衝であったようだ。
たとえば2~3日で終わると考えていた仕事が何週間から何か月も必要となることも多かったという。またORIの予算は多くの高官によって細かく管理されているだけでなく、秘密主義かつ独裁で責任を負わなかったという。彼が書いた辞表には「ORIで過ごした時間はもっとも悪い仕事だった」と書かれていたとしている。
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