リック・ロス、ファレルを抑え全米アルバムチャートNo.1に輝く
2014年3月14日 15:20
絶好調のファレルを抑えて、ラッパーのリック・ロス6作目『マスターマインド』がNo.1デビューを果たした、3月22日アルバムチャート。
今週3週目の首位をマークした「ハッピー」が先行シングルとしてリリースされた、ファレル・ウィリアムスの『G I R L』が首位デビューを果たすと予想されていた今週のアルバムチャートだが、『G I R L』は112.000枚で2位にデビュー。かわって、リック・ロスの『マスターマインド』が、179,000枚と、約6万枚の差をつけて、首位についた。昨年末にリリースが年始に延期されると発表され、さらに春まで延びた本作だが、慎重にリリースされたこともあり高セールスを獲得して、自身5作目のNo.1となった。75万枚のセールスを誇るデビュー作『ポート・オブ・マイアミ』(2006年)で初のNo.1を獲得してから、2010年にリリースされた4th『テフロン・ドン』以外、全作ラップ・チャート、R&Bアルバム・チャート、そして総合(Billboard200)の3冠を制覇しているカリスマ・ラッパーで、アルバムからのヒット・シングルがないにも関わらず、この高セールスを叩き出すのは、実力派アルバム・アーティストである証拠。本作には、ジェイ・Zやカニエ・ウェスト、リル・ウェインといった人気アーティストがゲスト参加している。
首位デビューは果たせなかったものの、デビュー作『イン・マイ・マインド』の3位を上回る、2位を獲得したファレル。アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでは同2位を獲得し、UKとスイスでは、No.1デビューを果たした。
今週全米シングルチャートでTOP10入りを果たしたイディナ・メンゼルの「レット・イット・ゴー」含む『アナと雪の女王』のサントラ盤は3位に後退したものの、未だ10万枚をセールスする大ヒットを記録している。次週は、再びNo.1に返り咲く可能性も大。日本での映画公開は3月14日で同サントラ盤もヒットを記録しそうだ。4位にデビューした、リア・ミシェルの『ラウダー』は自身のデビュー作で初のTOP10入り。大人気ドラマ『グリー』でレイチェル・ベリー役を演じた女優で、昨年、薬物の過剰摂取で急死したコリー・モンティスのガール・フレンドだった。
続いて5位にはカントリー・バンド、エリ・ヤング・バンドの5thアルバム『10,000タウンズ』が、36,000枚を獲得してデビュー。2002年のデビューから12年目にして、カントリー・チャートで初のNo.1を獲得した。10位には、「フーリッシュ」(2002年)の大ヒットで知られる、アシャンティの約6年ぶりとなる新作『ブレイヴハート』が初登場。自身5作目となるスタジオ・アルバムで、今作はレーベルを立ち上げてインディーズからのリリースとなったが、見事TOP10入りを果たした。アルバムには、今週No.1デビューを果たしたリック・ロスや、昨年、デビュー作が4位と大健闘した、フレンチ・モンタナらがゲスト参加している。アシャンティは、本作でデビューから全作がTOP10入りを果たしている。