三菱UFJ、熊谷組、TDKなど/本日の注目個別銘柄
2014年3月7日 16:27
<8306> 三菱UFJ 602 0メガバンクは買い先行後に伸び悩む展開へ。同社に関しては、UBSが目標株価685円継続ながら、投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしている。今期純利益は会社予想の9100億円を上回り1兆円を超えると予想。また、自己株取得は見送るものの、増配の可能性は高いとも指摘しているようだ。
<4229> 群栄化学工業 430 +27買い優勢。経済産業省では、産業用3Dプリンターの国家開発プロジェクトに30社・団体を採択すると伝わっている。同プロジェクトは2014年度から5年間の予定、20年にも商品化させる計画。関連銘柄の材料株と位置づけられている同社も、同プロジェクトのメンバーに含まれており、あらためて今後の市場成長などが期待される状況となっているもよう。
<1861> 熊谷組 264 +8買い先行。自民党では、リニア新幹線の大阪への早期延伸を目指し、JR東海<9022>に対する財政支援策の検討を開始したと伝わっている。トンネル工事などの前倒しにもつながるとの期待から、関連銘柄となる同社にもメリット寄与が期待される状況とみられる。同社のほか、大豊建設<1822>、鉄建<1815>なども強い動きとなっている。
<6762> TDK 4565 +100続伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価は5400円を継続している。一部で課題事業は残っているものの、構造改革の成果も見えてきており、業績は中期視点でボトムアウトと考えているもよう。株価はPBR約0.8倍とヒストリカルボトム圏に近く、短期カタリストは見当たらないが再評価の好機と捉えているもよう。
<1928> 積水ハウス 1336 +2買い先行。前日に前1月期の決算を発表している。実績営業利益は1319億円で前期比53.1%増益、従来計画をやや上回る水準での着地となった。また、今期は1420億円で同7.6%増益の見通し。市場コンセンサス1400億円弱の水準を上回る格好になっている。来期業績鈍化への懸念は拭えないものの、前期の15円増配に続き今期も7円増配計画など、株主還元強化の動きもポジティブ視で買いが優勢となっている。バークレイズでは目標株価を1850円にまで引き上げ。
<9684> スクエニHD 2458 +129買い優勢。前日に配信を開始した「聖剣伝説 RISE of MANA」が無料アプリランキングでいきなり上位に登場しており、今後の期待感が高まる状況になっているとみられる。信用倍率が拮抗している中、売り方の買い戻しなども急がれる展開とみられる。ゲームランキングに対する短期資金の関心は非常に強い状況が継続している。
<6796> クラリオン 146 +4しっかり。日立オートモティブシステムズと共同で、車を自動で駐車できるシステムを開発したと伝わっている。駐車場の付近に車を止め、パネルを操作するだけで手放しで自動駐車ができるようになるもよう。2018年の商品化を目指しているようだ。自動運転の実現に向けた大きなステップになると期待され、市場の関心が高まる格好となっている。
<4344> ソースネクスト 768 +56人気化。前日より、新作アプリ「超フォトムービーfor Android」、人気アプリ「超ブルーライト削減」をKDDI<9433>の「au スマートパス」のコンテンツとして提供を開始している。スマホ向けアプリケーション分野の業容拡大につながっていくとの期待感が先行する格好に。短期資金の値幅取り商いも集まり、本日は一時100円以上の上昇となった。
<4651> サニックス 1236 +80上げ目立つ。経済産業省では、固定価格買い取り制度に基づく太陽光の価格を2014年度は1キロワット時あたり36円台に下げる方向で最終調整に入ったと報じられている。ただ、買い取り価格の引き下げの方向は想定線であり、短期的な出尽くし感にもつながっているもよう。また、太陽光システム関連機器の製造工場を新設と伝わっていることで、今後の需要拡大期待などがあらためて強まる状況にも。なお、前日にはJPモルガン・アセットの大量保有なども伝わっている。
<6340> 澁谷工業 2685 +135大幅続伸。京都大学iPS細胞研究所が、iPS細胞を使ってパーキンソン病を治す臨床研究を2016年にも始めると伝わり、iPS細胞関連の一角として買われているようだ。また、大日本住友製薬<4506>がヘリオス<6927>と共同で、iPS細胞を使った眼病治療の医薬品製造会社を設立したと昨日発表されている。同合弁会社「サイレジェン」向けに、同社は量産装置を納入と伝わっていることも強調材料とされている。
<7936> アシックス 2112 +94大幅続伸で高値更新。先にABCマート<2670>がアシックスブランド商品の販売を取り扱うと発表しており、期待材料視する流れが強まってきているようだ。国内のランニングシューズ市場に占めるABCマートの市場シェアは15%前後と推定されており、国内最大の販売チャネルであるようだ。大きな販路拡大につながるとの見方が優勢に。なお、クレディ・スイス(CS)では、同社の国内シューズ販売額を20%程度、連結営業利益を10-15億円押し上げる可能性があるとも指摘しているようだ。《FA》