【木村隆のマーケット&銘柄観察】日本コンセプト、シェールガス拡大の恩恵を享受、大幅高の資質に注目

2014年3月3日 09:54

 日本コンセプト<9386>(JQS)は正当な評価機運が強まるにつれ、大幅な居どころ修正高へ進むポテンシャルを秘めている。何よりも業績は絶好調で、前2013年12月期は売上げが91億1300万円と、前々期比24.3%増、営業利益は16億8500万円、同66.4%増の大幅増収益を達成した。

 今2014年12月期も続伸する。売上げは95億9000万円と前期比5.2%増、営業利益は17億7000万円と同5.0%増の増益を見込んでいる。小幅増収益見通しのため、市場の評価は今一つだが、業績は飛躍期入りへ向け、前期にスタートを切ったばかり。

 同社は、液体輸送容器であるタンクコンテナを使用した国際複合一貫輸送を展開している。液体輸送は、従来はタンカーや、小ロットで運ぶドラム、あるいは内陸輸送におけるタンクローリーが主役であった。しかし、それぞれの積み替えに際し非常に手間がかかるうえ、輸送終了後に必ず発生していたドラムや廃液の処理問題も問題視されていた。

 タンクコンテナの強みは、ドラム缶やタンクローリー車と比べて大量輸送が可能なうえ、繰り返し使用が出来る点にあり、欧州を始め、米州、アジアで広く普及。国内でも、環境に優しい輸送容器であることが認知され利用が増加している。

 しかも、北米市場においてシェール革命が進展、新たに発生する化学品等の輸送ニーズを確実に取り込むことにより、北米での展開余地が大きく広がってきた。

 そうしたことを背景に、中期計画では営業利益は最終年度の2016年12月期に20億1000万円(前12月期16億8500万円)を見込んでいる。株価見直し余地は大きい。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9386.T&d=6m

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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