【高見澤健のマーケット&銘柄ウオッチ】日経平均とドル円の関係で見るとわが国に対する海外投資家の認識に変化も

2014年2月25日 12:27

  米国のQE3縮小に伴う新興国不安を懸念したリスクオフの局面を、昨年5~6月と年初来の動向で、日経平均とドル円の下落率で比べてみた。

  昨年5月高値から6月安値に至る下落率は日経平均20.4%に対しドル円は9.6%。終値ベースで日経平均が3182円下げ、ドル円は9円95銭円高に振れた。これに対し、今回は日経平均が2月4日にかけて2283円下げ、ドル円は4円68銭の円高にとどまった。

  昨年は1円の円高で日経平均は約320円下落した訳で、今回の2283円安の下げなら、昨年の状況では7円13銭程度の円高となっていてもおかしくなかった、と言える。

  ドル円市場では昨年ほどのリスクオフにならなかったことを示している、と読むこともできるが、見方を変えれば、わが国の経常収支の悪化に対する海外投資家の認識が微妙に変化し始めたシグナルとも言えないだろうか。

  一目均衡表の日足基準線が102円79銭を終値でブレイクすれば、円安株高の流れが強まるのでは、と期待したい(株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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