中部電力、太平洋セメント、ゼリヤ新薬など/本日の注目個別銘柄

2014年2月24日 16:19


<4963> 星光PMC 1024 +150ストップ高。経済産業省では3月末をメドに、「セルロースナノファイバー」の実用化ロードマップを策定すると報じられている。実用化前倒しを視野に後押しする方向のようだ。セルロースナノファイバーの市場拡大期待が再燃する格好となり、関連銘柄の中心的な位置づけがなされている同社などに注目が向かう格好のようだ。第一工業製薬<4461>なども関連の一社として買いが先行へ。

<9502> 中部電力 1286 +41しっかり。本日電力株は全面高で業種別上昇率トップ。LNGのスポット取引価格上昇報道など、原発の早期再稼働期待にもつながる格好とみられる。同社に関しては、シティが投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価1500円を継続している。値上げ効果で来期黒字転換の確度が高く、下期の復配を予想としている。PBR0.7倍以下の水準は割安とも。相対的な自己資本比率の高さなど財務健全性も評価している。

<5233> 太平洋セメント 362 -14売り優勢。野村では投資判断を「買い」から「中立」に格下げしている。目標株価も480円から420円に引き下げている。今期業績予想は上方修正しているが、東北の復興関連や消費増税前の駆け込み需要に係る要因が大きく、今後は徐々に減速していくと考えているもよう。来期は国内が営業減益となり、トータルの営業利益は横ばいにとどまると予想している。

<4559> ゼリヤ新薬 2469 -196下落率トップ。先週末に自己株式売出の実施を発表、目先の需給懸念が強まる形になっているもよう。666万株の自己株式処分、並びに、99万株をオーバーアロットメントで売出する計画。売出株は最大で、自己株式を除いた発行済み株式数の16.8%の水準となる。調達資金は生産能力引き上げを目的とした設備投資、研究開発投資に充てる計画。

<6976> 太陽誘電 1277 -65下げ目立つ。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も1400円から1000円に引き下げている。今期営業利益は104億円、会社予想140億円を大幅に下回るとみているもよう。また、来期は99億円で減益を予想している。円安効果の低減により、売価下落を生産性上昇やコスト削減で補うことが難しくなると判断しているもよう。

<8057> 内田洋行 291 +17急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業損益は3.5億円の赤字から1.5億円の黒字に、通期では15億円の黒字から17億円の黒字に上方修正している。補正予算による理科予算の執行が進むなど公共関連事業分野が上振れしたほか、Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要などで情報関連事業も好調に推移。

<6101> ツガミ 619 +24しっかり。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を730円から820円に引き上げている。足下で新製品のタレット旋盤が堅調に推移していることに加え、HDD関連の需要も顕在化し、2月以降の月次受注トレンドが株式市場の想定を上回るものになる可能性が出てきたと捉えている。業績は来期にかけてV字回復を予想とも。

<6135> 牧野フライス製作所 805 -18軟調。JPモルガン(JPM)では、来期にかけての業績V字回復は織り込み済み、更なる株価上昇には中国を中心とした新興国市場の回復が必要と指摘している。償却費や人件費の拡大を考慮すれば、来期の市場の期待値は高すぎると捉えているもよう。同社は他社よりも新興国ウェイトが高く、とりわけ、春節明けの中国工作機械需要に注目と。

<7844> マーベラス 676 +47朝方から買いが優勢の展開に。東海東京では投資判断「1」を継続で、目標株価を770円から910円に引き上げている。今期業績は会社計画比上振れが見込めるほか、来期も、「閃乱カグラ」シリーズ、「禁忌のマグナ」過去最高のタイトルラインナップとなる見通しであり、2ケタ増収増益が続くと予想しているようだ。

<4651> サニックス 1016 +50続伸。いちよしでは、レーティング未付与ながら、来期の業績予想を大幅に上方修正しているもよう。産業用PV事業の受注が想定を上回るペースとなっていることが背景。来期営業利益は150億円、今期予想比2.4倍の水準としている。今期業績下方修正が足元では失望売りにつながっていたが、一気に見直しの動きにつながる格好にもなっている。

<8725> MS&AD 2455 -83下げ目立つ。同社の他にNKSJなどもきつい下げで、保険セクターは業種別下落率のトップになっている。今月の記録的な大雪による保険金支払額が、大手損保3グループで600億円規模に上ることがわかったと報じられている。大雪でこれほどの支払額になるのはこれまでで例がないもよう。収益圧迫要因としてマイナス材料視へ。また、株式市場の下落ピッチが強まってきたことも逆風に。

<8136> サンリオ 4015 +90堅調。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を5000円にまで引き上げている。会社側の配当意識の高まりを評価としているほか、マネジメント体制の落ち着きによるり見直し余地が出てきていることなどを格上げの背景に。また、海外ライセンスビジネス拡大で業績も好調、今期に続き来期も2ケタの安定増益を予想。《FA》

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