ホンダ、メキシコで新四輪車工場が稼働開始

2014年2月24日 14:35

 ホンダのメキシコ生産販売会社ホンダ・デ・メキシコは21日、新四輪車工場である第二工場の稼働を開始し、記念式典を開いたと発表した。新工場のフル稼働時の年間生産能力は20万台で、これによってホンダの北米の年間四輪車生産能力が192万台に拡大するという。

 ホンダ・デ・メキシコの発表によると、新工場は、今後需要の拡大が見込まれる小型車の生産に特化しており、メキシコを含む北米仕様の新型「フィット」を生産し、2014年後半にはスモールSUVの生産も開始する予定。グローバルの生産拠点の一つとして、その他の地域への供給も検討しているという。

 新工場への投資は約8億ドル(約816億円)、従業員数はフル稼働時で約3,200名の予定。2015年後半には、同じ敷地内に現在建設中の新トランスミッション工場が稼働を開始する予定で、メキシコ国内を含む北米地域での現地調達率を最大化して、さらなる高効率生産体制を確立するという。

 トランスミッション工場の稼働で、海外初のエンジン、トランスミッション、完成車組立の一貫生産工場となる。新四輪車工場と新トランスミッション工場を合わせると、総投資額は約12.7億USドル(約1,295億円)、従業員数は2016年10月時点で約4,700名となる見込み。

 新工場での新型フィット生産開始により、ホンダはサブコンパクトカーからライトトラックまで、北米で販売する主要クラスの基幹車種を北米地域内で生産することになる。これによって、北米における事業基盤のさらなる強化を図っていくという。

 新工場の記念式典には、メキシコ大統領をはじめとする連邦政府関係者や、地元関係者、ホンダの伊東孝紳社長などが出席した。

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