みずほFG、大同工業、ガリバーなど/本日の注目個別銘柄
2014年2月20日 16:20
<8411> みずほFG 212 -6売り先行。メガバンクは全体相場の下落に連れ安する展開になっている。一方、メリルリンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も240円から270円に引き上げている。利鞘の悪化が他行比でやや緩やかであること、内外貸出の拡大傾向を評価引き上げの背景としている。また、抜本的な株主還元拡充方針の発表なども今後のカタリストになり得ると。
<6723> ルネサスエレク 654 +26買い先行。国内工場の運営集約化を正式に発表している。生産部門を国内2子会社に集約、約1000人を対象に早期退職を募集することも発表。経営の方向性変化に伴う収益体質の向上を期待する動きが先行へ。自動車用半導体での強みなどが今後は活かされる状況へと。目先の売り方の買い戻しなども急がれる格好とみられる。
<7599> ガリバー 746 +49買い優勢。三菱UFJでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を1200円としている。来期からの本格的な小売強化に向けた出店戦略が最大の注目点としている。今期営業利益は会社計画58億円に対して、前期比48%増益となる75億円を予想。また、今後3期間EPS成長率は年率で33%と予想。来期以降の本格的な成長ステージ入りは、株価に織り込まれきっていないとみているようだ。
<6373> 大同工業 281 +7買い優勢。水上で長時間移動できる超小型電気自動車を、日本特殊陶業<5334>やベンチャー企業と共同で開発したと発表している。水害の多いタイでの需要増を見込むもよう。電気自動車関連としての高いテーマ性が注目される格好とみられる。今期の大幅増益決算なども見直す流れに。
<2212> 山崎製パン 1113 -52続落。今期の好業績見通しなどを好感して、足元でも強い動きが継続していたが、本日は手仕舞い売り圧力が強まっている。UBSでは、今期から営業部門の立て直しに取り組むことを会社側では強調しているが、収益改善の施策としては力不足の感と。より本質的な改革なしに、想定通りの収益回復には至らないとみているようだ。また、商品の競争優位性も低下していると指摘。
<6101> ツガミ 568 -28さえない。同社の他、牧野フライス<6135>やオークマ<6103>など工作機械各社で下落率が大きいものが目立っている。特に目立った材料は観測されていないが、さえない米国経済指標が相次いでいることやHSBCの中国PMI下振れなどに伴う、世界的な景気減速懸念などを反映する動きにも。とりわけ、同社は中国関連としての位置づけの高さがネガティブにも作用。なお、足元の工作機械受注は順調だが、季節性要因から2月は伸び悩む見込みであり、当面の材料出尽くし感にもつながる形か。
<9984> ソフトバンク 7526 -140続落。国内携帯電話販売の減速が鮮明になってきたと報じられている。13年度年間では4年ぶりに前年割れの可能性があるとも。販売伸び悩みを背景に販売競争も厳しさを増してきていると。勝ち組となっている同社にも今後の競争激化懸念が意識される状況へ。また、ディッシュはスプリントのTモバイル買収を妨害する公算とのアナリストの見方なども、不透明感を強めさせる格好に。
<7751> キヤノン 3087 -53さえない。前日は自社株買い発表に伴う需給改善期待を背景に上昇したが、本日は地合い悪化の影響が免れずに戻り売り優勢の展開に。また、デジカメ国内7社の2013年度世界販売台数が前年度比3割減になるとの報道もネガティブ材料視されている。スマホへの顧客シフトが背景、あらためて業績動向への警戒感の高まりにもつながる。
<8515> アイフル 363 +4しっかり。特に目立った材料は観測されないが、300円割れで下げ達成感、その後は買い戻しの動きなどが強まる状況と見られる。直近では、みずほ証券が投資判断「アンダーパフォーム」継続ながら、目標株価を120円から140円に引き上げ。ADR対象債権の取扱に注目だが、リファイナンスに目途がつけば反転攻勢による業績改善が可能になると指摘していた。また、メリルリンチ(ML)では、法的整理に移行するようなインセンティブは債権者に存在せず、7月における最終的なADRローンの借換についての合意は成立する可能性が極めて高いとみているようだ。
<3436> SUMCO 765 +6しっかり。シティでは、同社の300ミリウエハの売上は昨年8-10月期を底に回復基調に転じていると指摘。とりわけ、足元ではファウンドリ向けのエピウエハーが急速に回復しているもようと。4-6月期には価格も落ち着いて、売上は大幅な増加が予想できるとの見方。今上期営業利益は会社予想の90億円を上回る110億円を予想しているようだ。《FA》