【話題】モミ合う売買単価での投資戦法

2014年2月20日 11:24

■820~950円での往来と1ヶ月サイクルを活用が有効

  東証1部の『売買単価』(売買代金÷出来高)が、昨年暮れあたりから高値圏でのモミ合いとなっている。売買単価は、今のマーケットにおいて、どの価格帯の銘柄が物色の中心となっているかを見るものである。

  売買単価が上昇なら「値ガサ株」に、逆に、下降なら「低位株」に人気が集まっていることを現す。商売で言うなら「高額商品」か、「低価格商品」のどちらが売れているかというのに似ている。

  通常は日々の売買単価を移動平均値化して用いる。その数値が12月19日に956円の昨年来最高をつけ、その後は1月7日の824円をボトムとしてほぼ820~950円での往来となっている。

  こうしたモミ合いは、実は、民主党政権下の2009年頃から2012年秋頃まで続いたことがある。つまり、売買単価がモミ合うときは経済全体の先行きに対する自信の持てないとき、という傾向がみられるようである。

  今のマーケットには、(1)金融の量的緩和の有無と為替相場の行方、(2)双子の赤字問題、(3)消費税引上の影響など景気・企業々績に対する不透明感~が相場の上値を圧迫している。売買代金、出来高も芳しくない状況が続いている。

  このため、今後も特に消費税の影響が不透明なため、「値ガサ株だけ」、あるいは「低位株だけ」という展開にはなり難く、売買単価のモミ合いが続くものとみられる。

  この前提に立った投資戦法としては、特に、売買単価がボトムからピークまでほぼ1ヶ月、ピークからボトムまでほぼ1ヶ月というリズムとなっている点に注目して値ガサ株と中低位株を交互に手がけることも有効といえるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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