NEC、基幹システム向けサーバ「NX7700xシリーズ」 最大4CPU・60コアで従来比2倍の性能
2014年2月19日 20:29
NECは19日、企業の基幹システムやビッグデータ活用における高信頼基盤向けに、最大15コアの最新CPU「Xeon プロセッサー E7 v2 製品ファミリー」を採用し、WindowsやLinuxに対応したエンタープライズサーバー「NX7700xシリーズ」を販売開始すると発表した。
信頼性の面では、NEC独自の技術でCPUのコアやメモリを監視し、障害予兆が現れた場合には自律的に保守を行う。CPUの場合、軽障害を多発したCPUコアを自動的に除外し、予備のCPUコアに切り替える。メモリは、軽障害を多発する部分を自動的に除外する。
また、データベース利用領域では、クラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」とサービスプロセッサの連携機能、データベースのクラスタリングを実現するための「Oracle Clusterware、Oracle RAC」との連携機能を強化した。これにより、フェイルオーバ（代替機への切り替え）を従来比最大1/10の時間で安全に実行し、ユーザの業務停止時間を最小限に抑えることが可能という。
性能面では、Xeon プロセッサー E7 v2 製品ファミリーを最大で4CPU搭載し、従来機比で約2倍の性能向上を実現している。また、最大4TBの大容量メモリを活かしてデータを高速処理する「インメモリーデータベース」にも対応可能。I/Oスロットには最新規格のPCI-Express3.0を最大16スロット搭載し、複数のネットワークインターフェースカードやストレージインターフェースカード、フラッシュストレージなどを同時に搭載するリアルタイム分析基盤が構築できる。
社会インフラを支える施設・設備のセキュリティシステムや、金融系システム、企業における受発注管理や生産管理システムなどのIT基盤には、大量の処理を行うための性能と、処理を止めない信頼性が求められている一方、基幹系のシステムを他のシステムデータと組み合わせて活用する需要予測や顧客分析といったビッグデータ活用のニーズも増加しており、オープンで高性能・高信頼なIT基盤に対するニーズが拡大している。新製品はこれらのニーズに応えるという。
【価格、出荷日】
製品名：最小構成価格(税別)：出荷時期
＜高可用モデル＞
NX7700x/A2010M-60：333万4,000円～：2014年3月28日
NX7700x/A2010M-30：363万8,000円～：2014年3月28日
NX7700x/A2010M-15：307万6,000円～：2014年3月28日
＜スタンダードモデル＞
NX7700x/A2010L-60：174万3,000円～：2014年3月28日