ゲーム向け仮想現実、実現への道

2014年2月19日 12:00

あるAnonymous Coward 曰く、 プログラマ向けQ&Aサイト「Stack Overflow」の共同創設者Jeff Atwood氏が、3D立体視を体験できるVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」を例に挙げて商業的に実現可能なゲーム向け仮想現実技術についてどれだけの進歩があったかをブログに投稿している(Michael Abrash's VR blogslashdot)。

 Oculus Riftは、技術的には素晴らしい製品だといえる。実際に製品の最終版が登場したら、世の中を変えることになるだろう。しかし、一方でJeff Atwood氏は、Oculus Riftの古い開発環境を入手することに成功したが、実際に使ってみたところその内容には感銘を受けなかったという。

 理由としては3本のケーブルでPCと接続する必要があり、また従量もある。装着時は自由に動くこともできない。かなりのセットアップ時間を必要とする、という制約があることだという。また、VRのデモは優れたものが多いが、VRをサポートしたゲームは少ない。その中でも面白そうだった外科医シミュレータ「Surgeon Simulator 2013」を試してみたが、その結果「VR技術はゲーマー基準でみても反社会的な趣味だ」と感じたという。一人がヘッドセットを付けてしまうと、一緒にいる人はゲームを体験できないためつまらない。そのため、複数のユーザーでゲームの体験を共有できる仕組みが必要だと述べている。

 そのほか、本当の仮想現実を手に入れるにはVRヘッドホンや自分の位置に応じて音声を発生させるようなオーディオシステムの導入も必要だと感じたという。

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