【今日の言葉】日銀の馬力アップはどこまで可能か

2014年2月19日 11:09

  『日銀の馬力アップはどこまで可能か』=日銀は18日の金融政策決定会合で、金融機関の貸出支援強化を決めた。名づけて「エンジンとタイヤの関係」の政策ということのようだ。

  「昨年春の金融緩和で車として言うならエンジンの馬力をアップしたので、今度はタイヤを取り替えて足回りを強化した」という主旨のことを黒田総裁は発言している。なかなか上手い表現だ。

  そこで気になるのは、昨年の馬力アップがどのていどだったのか、ということである。長いデフレ経済だったから、それまでのエンジン馬力は軽自動車級だったといえるが、それが1000cc級にエンジンが大きくなったのか、それとも一気に3000ccクラスまで大型化したのか。

  仮に、「異次元」という言葉が3000ccクラスを意味するのなら次の金融緩和は期待できないことになるのではなかろうか。まだ、3500~4000ccへ超大型化の余地があることも考えられるが、しかし、狭い日本に超大型の馬力の車が必要なのだろうかという見方も出てくるのではなかろうか。

  マーケットは消費税引上後の経済落ち込みを日銀の馬力アップに期待しているのだが、果たしてどうなるか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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