【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】18日の金融政策決定会合終了後の黒田総裁の発言に注目、緩和前向きなら相場反発に勢い

2014年2月18日 15:36

  NYダウとドイツDAXは2月初旬に安値をつけた後、下落幅(前者1204ドル、後者617pt)に対し、その後の上昇幅(同782ドル、同546pt)で下落分の同65%、同88%を回復した。同じ先進国経済の日経平均は大納会の1万6291円を高値に1万4008円(2月4日)円まで2283円下げた後、2月12日にザラ場1万4874円(戻り率38%)まで反騰したものの、先週末1万4323円と反落して終えた。

  NYダウやDAXに比べて反発力は明らかに鈍い、と言わざるを得ない。背景にはわが国固有の問題がある。1つは、1月23日に黒田総裁が追加緩和に慎重な姿勢を示したこと、あと1つは、消費税増税後の4~6月の個人消費が落ち込むと予測されることだ。

  一部の外国人投資家はこの点に留意し、デフレ脱却に懸念が生じるリスクを回避すべク、不動産株などを売却したようだ。

  2月18日の金融政策決定会合終了後の黒田総裁の会見内容は大いに注目される。追加緩和に対する姿勢に変化が見えれば日本株の反発に強さが生じよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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