ソ連時代の偵察衛星が大気圏に再突入へ、破片落下の恐れも
2014年2月16日 07:00
ノーボスチ・ロシア通信社は12日、ロシア航空宇宙防衛軍筋の話として、ソ連時代に打ち上げられ、現在は運用を終えている偵察衛星が近いうちに大気圏に再突入し、燃え尽きなかった破片が落下する可能性があると報じた。
2月7日の時点では、2月16日に再突入し、太平洋上に落下すると予想されている。しかし太陽活動など、外的な要因によって、落下日時や場所が変化する可能性がある。
この偵察衛星はコスモス1220のコードネームで呼ばれており、その正体はUS-Pと呼ばれる、船から放射される無線の電波などを傍受し、その居場所を追跡する。コスモス1220は1980年11月4日に打ち上げられたUS-Pシリーズの9号機で、高度420km、傾斜角65度の軌道で運用されていた。
US-Pの寸法や質量などは明らかになっていないが、打ち上げに使われたのはツィクロン2というロケットで、このロケットは地球低軌道への打ち上げ能力が3.2tほどであり、US-Pの質量はそれ以下である。
■Defunct Soviet Reconnaissance Satellite May Hit Earth | Russia | RIA Novosti
http://en.ria.ru/russia/20140212/187469462/Defunct-Soviet-Reconnaissance-Satellite-May-Hit-Earth.html
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