【株式評論家木村隆の相場展望】海外投資家が買い越し転換、個人の買い越し継続と需給は好転

2014年2月16日 13:57

(2月17~21日)

  2月第2週の日経平均は2月14日に1万8374円まで戻したものの、週末14日には1万4213円まで売り直されるなど、波乱の余韻を残す足取り。なかなかNY高に追随できない。

  裁定の解消売りがその元凶。2月第1週(3日─7日)のプログラム売買状況で、裁定買い残は20億8500万株と前週に比べ2670万株減少した。5週連続の減。2月第2週に入っても、10日、12日と減少が続いている。ただ、裁定買い残がここまで減少してくると、裁定解消売りもさすがにピークを過ぎたと思われる。 2月第1週(2月3日─2月7日)の投資主体別売買状況では、海外投資家が412億円買い越した(前週は7402億円の売り越し)となった。買い越しは5週ぶり。個人の買いも継続している。NISA(少額投資非課税制度)を通じた個人の買いと見込まれ、2月第1週まで5週連続の買い越し。株価の下値を支える要因になりそう。

  日本企業の業績好調、米国の景気回復と株価を支える状況には変化はない。そうした中で日本の株価だけが下がっている。NYダウは昨年12月31日の高値1万6588ドルが、2月14日現在1万6154ドル。一方、日経平均は昨年12月30日の1万6230円が14日現在1万4313円。これだけの強弱の差を踏まえると、日本株の格差是正の動きが顕在化してもおかしくないのだが。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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