来週の相場で注目すべき3つのポイント:日銀金融政策決定会合、米FOMC議事録、G20財務相・中央銀行総裁会議

2014年2月15日 19:18


*19:18JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:日銀金融政策決定会合、米FOMC議事録、G20財務相・中央銀行総裁会議
■株式相場見通し

予想レンジ:上限14800-下限14200円

来週は、アベノミクス相場で膨らんでいた海外勢によるポジション圧縮とみられる動きがみられるなか、金融緩和メリットとして相場をけん引していたセクターや銘柄の動向を見極める必要がある。米国市場ではNYダウが緩やかなリバウンドを継続させており、25日線を捉えている。一方で日本株の連動性は薄まり、日経平均は直近安値に接近。円相場は1ドル101円台での推移となるなか、ポジション圧縮の動きからイレギュラー的に値幅が出やすい地合いでもある。ここしばらくは、好業績銘柄のほか、割安感の強まっている銘柄などへの見直しのタイミングを探る展開になりそうだ。

17日に10-12月の国内総生産(GDP)速報値が発表される。事前予想の中央値は前期比年率2.8%増(7-9月は1.1%)。17日、18日には日本銀行が金融政策決定会合を開き、18日に黒田日銀総裁が記者会見する。追加の金融緩和はないとの見方が大勢だが、足元での調整によって市場の期待感は予想以上に高まることになりそうだ。


■為替市場見通し

来週のドル・円は、17-18日に開かれる日本銀行の金融政策決定会合、22-23日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を見極める展開となる。

FRBがテーパリングを開始したことで、「ドル・キャリートレード」の手仕舞いにより、新興国市場からの資本流出が続いている。日本銀行には、異次元の量的・質的金融緩和第2弾により、対内的には、4月からの消費増税への対応、対外的には、「円・キャリートレード」を通じて新興国通貨不安を緩和する役割が期待されている。G-20財務相・中央銀行総裁会議では、FRBのテーパリングによる新興国市場の混乱への対応策が協議される見込みとなっている。

■来週の注目スケジュール

2月17日(月):10-12月GDP速報値、日銀金融政策決定会合など
2月18日(火):黒田日銀総会会見、独ZEW景況感指数、英消費者物価指数など
2月19日(水):百貨店売上高、米住宅着工件数、米FOMC議事録など
2月20日(木):貿易収支、コンビニ売上高、中HSBC製造業PMI、独製造業PMIなど
2月21日(金):金融政策決定会合議事要旨、鉄鋼生産、米中古住宅販売件数など
2月22日(土):G20財務相・中央銀行総裁会議など《TM》

関連記事

最新記事