あのちびっ子「アウディA1」に最高出力230hp超のエンジンを搭載した過激なクワトロモデルが登場
2014年2月14日 10:18
独・インゴルシュタット発。アウディがスモールコンパクトクラスのセグメントA1シリーズに初めてクワトロ(Quattro)モデルを投入する。アウディA1のトップレンジモデルとなるAudi S1とAudi S1 Sportback(スポーツバック)である。搭載するパワーユニット2リッターTFSIエンジンは170kW(231hp)の最高出力と370Nm(37.8kg.m)の最大トルクを発生する。
このパワー&トルクをフルタイム4WDであるQuattro Systemと強化されたサスペンションが完璧に路面に伝える。このアウディのコンパクトなクワトロスポーツの動的性能は以下のとおりだ。
新型Audi S1とAudi S1 Sportbackの0-100km/h加速は、それぞれ5.8秒と5.9秒、最高速度は250km/hをマークする。反面でTFSIエンジンの平均燃費は100km/7.0リッターと7.1リッター、つまり14.3kmと14.1km/リッターということ。
ちなみに、「アウディ・スポーツクワトロS1」という名称は、1985年にWRC(世界ラリー選手権)に同社が投入したスポーツクーペのモデル名。当時のWRカーの最高出力は600ps以上とされて、アウディのイメージリーダーとなった。
2台の新型に採用したサスペンションは電動パワーステアリングとともに全面的に刷新。サスペンションセッティングはスポーティかつ硬く、自然な感覚でコーナリングできるとも。フロント310mmという大径のブレーキディスクと大容量ブレーキマスターシリンダーによりストッピングパワーも飛躍的にアップした。
望めば「S1のロゴ入りの赤いブレーキキャリパー」をオプションでオーダーできる。装着タイヤは215/40R17が標準。オプションで18インチホイール&225/35 R18タイヤが選択できる。
A1モデルラインのフラッグらしくスポーティなエクステリアデザインが与えられ、キセノンプラスヘッドライト、リヤのLEDライトも新デザインとなった。フロント・リヤのバンパーやサイドシル、そしてエキゾーストシステムの細部デザインは、なかなかスポーティでアグレッシブだ。外装色には新色4色が新たに追加されている。オプションの「Quattroエクステリアスタイリングパッケージ」を選べば、大型ルーフスポイラーなどが与えられ、さらに過激な外観となる。
欧州では2014年春に発売となり、価格は「Audi S1」が2万9950ユーロ、「Audi S1 Sportback」 が3万0800ユーロとなる。日本上陸に関するアナウンスはない。