【相場熟者が答える投資相談】ディー・エヌ・エーの買い増しのタイミング

2014年2月9日 08:10

■ディー・エヌ・エーを2200円で300株持っています。買い増しを考えています。アドバイスを(神奈川県・C)

  【問い】 ディー・エヌ・エー <2432> を2200円で300株持っていますが、どのタイミングで買い増しをしたほうがいいか?アドバイスをよろしくお願いします。

■買いマシは15年3月期業績を見極めてから

  【答え】 ディー・エヌ・エーは、2月7日(金)78円安(-4.08%)の1832円と3営業日ぶりに反落。全般相場は戻り歩調を強めつつあるものの、今3月期業績は減収減益・減配見通しと足元の業績が低調なことから、下値モミ合いとなっています。

  2月5日に発表済みの今3月期第3四半期決算は、売上高1415億4300万円(前年同期比5.8%減)、営業利益435億0500万円(同25.8%減)、経常利益454億1800万円(同22.5%減)、純利益261億6400万円(同21.8%減)に着地。

  国内「Mobage」でのソーシャルゲーム利用が、利益率の高い内製・協業タイトルを中心に低迷したこと等が響き、今まで非開示だった通期業績は売上高1826億円(前期比9.8%減)、営業利益530億円(同31.0%減)、純利益315億円(同30.9%減)と減収減益を見込みます。また、業績連動型の配当実施を基本方針としていますので、年間配当予想は期末一括37円(同13円減)と減配を予定しています。

  ゲーム関連では、昨年はガンホー、KLab、モブキャスト、ミクシィ。直近ではコロプラ、エイチームなど、主役が次々交代し、物色の矛先が変わるなか、ディー・エヌ・エーは乗り換えの売りが断続的にでていることから、株価は、昨年1月15日につけた昨年来の高値3430円から本年2月6日に昨年来の安値1754円とこの一年で約5割調整しました。今期予想PER8倍台と割安感があり、配当利回り2.0%と利回り妙味もソコソコあり、1800円割れが下値圏として意識されると思いますので、大きく売り込まれる可能性は低いと思われます。

  ただ、ここからの買い増しについては、資金効率を考えた場合、15年3月期業績見通しを見極めてからか、特定のゲームアプリのダウンロード数が増加するなど好材料が出て25日移動平均線を突破し、上昇基調が鮮明になるような時を待った方が賢明と考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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