今、原付バイクのご当地ナンバープレートがブーム

2014年2月8日 12:37

 原付バイクのご当地ナンバーをご存知だろうか。ここ数年秘かなブームだったのが、ここにきて導入自治体が250市区町村を超えいよいよ本格的なブーム到来の予感だ。これは各市町村が地域のPRを兼ねて導入しているのだが、連鎖反応的に今大きな広がりを見せている。

 ご当地ナンバーは、デザインナンバープレートと呼ばれていることからもわかるように、ナンバープレートの形をデザイン化したもの。2007年に愛媛県松山市が、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の街作りに因んで雲の形をモチーフにしたものを導入したのを皮切りに、様々な工夫をこらしたデザインのものが全国にある。たとえば、宮城県登米市は、米粒の形をしているし、埼玉県加須市は、鯉のぼりが空を泳いでいるような形である。

 また山形県天童市は、同市の特産品である「将棋駒」をイメージした形状に、縁起物として用いられる「左馬」をあしらったりしている。特にこの4月から千葉県佐倉市が市制60周年を記念して同市在住の漫画家モンキー・パンチ氏の代表作「ルパン三世」のデザインナンバープレートを3000枚限定で交付する予定だが、これなどプレミアがつきそうなほどの人気になるのではないだろうか。プレートの図柄は各市町村が住民からの応募によって決めているところが多い。そうすることによって地域の人々に親しみを持ってもらうこともまた目的の一つなのだろう。

 そしてこの流れは市町村に留まらず、政府も2020年に開催される東京オリンピクを記念してオリンピクの象徴、五輪や富士山、桜などをモチーフにした自動車用のデザインナンバープレートを15年から全国で導入する方向で検討している。これも一種のご当地ナンバーである。海外ではかつて、バンクーバー冬季五輪やアトランティス五輪で発行されたことがあるが、日本では初めてである。

 このように今や国を上げてのご当地ナンバープレートブーム。当分は目新しさもあって続くのではないのだろうか。(編集担当:久保田雄城)

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