自分のリア充度が試される? Facebook、各ユーザーに自分だけの「思い出動画」を提供
2014年2月6日 17:00
Facebookが、誕生から10周年を迎えた。それを記念して、過去にアップロードした画像や動画などから、Facebookでのそれぞれの活動を62秒にまとめた動画が、各ユーザーに配布されることになった。
【Facebookを回顧する】
Facebookは2004年2月4日、ハーバード大学の学内交流サイトとして開設された。CNNの報道によれば、現在、月間アクティブユーザー数は、およそ12億3千万人にも上り、世界最大のSNSとなっている。
今回、“A Look Back”(回顧)というタイトルで、Facebookから配布される動画は、ユーザーがFacebookへの登録以来、どのような画像や動画を投稿し、どのようなコメントが「いいね!」されてきたかを、62秒間にまとめたものだ。タイム誌のウェブサイトでの表現によれば(盛り上げようとしすぎて)「鼻につく」BGMが付いており、動画のタイミングも、それに合わせて作られている。
ただし、Facebookによると、この動画はユーザー全員に対して提供されるものではない。Facebookへの加入期間、シェアした画像や動画の数、過去数ヶ月の利用状況に応じて、人によっては写真が6枚だけ、あるいはFacebookからの感謝のメッセージが表示されるだけだ。
この動画はシェアすることができる。シェアしない場合、視聴できるのは1ヶ月のみ、とのことだ。
【海外ユーザーの反応】
タイム誌はこの動画を、「結婚式や葬式で期待されるかもしれない類いのもの」と評している。また、記者は、自身の動画で、いわゆる“黒歴史”、あまり思い出したくない過去の写真を掘り起こされて、当惑したことを告白している。
この“A Look Back”に対する海外ユーザーの反応は、さまざまだ。
・とてもよかった。自分の独身時代から、結婚して、子供たちが成長していくのを60秒で観るのはすばらしい。
・これ、ちょっとかっこいいね。Facebookをもっと活用しておけばよかったかな。
・自分自身の簡単な概要をシェアする用途には、悪いものじゃないな。
と、好感をもって受け止めた意見もあったが、批判的なものも多かった。
・俺の家族旅行の動画なんて見たい?
・Facebookは、友人や家族と連絡を取り続けるのに役立ってくれている。動画は、ノーサンキューです。
・Google+に保存された画像で、Googleはずいぶん前にこれをやってる。
【スマホベースのサービスに移行する若者たち】
あるユーザーはこのようにコメントしている。
・センチメンタルと呼ばれてもいい、でもわたしはこういう記念物は好き。歳のせいかも。若い頃だったら、これほど興味はそそられなかったかもしれない。
最近のFacebookを語る上で、年齢というのは重要な要素になってきている。
・ティーンエージャーの利用者数は少なくなってるよ。スナップチャットやインスタグラムなど、他のサービスを好むようになってる。
・どうやら、(Facebookを利用する)人にとって、最も重要なことは、ただ孫について語ったり写真を投稿することだけのようだ。
CNNによると、アメリカでのFacebookのユーザーの平均年齢は、41歳だという。今回の動画は、振り返るべきものが多い人にこそ、訴えかけるものがあるのかもしれない。