横浜銀行委託先社員がカードを偽造、数千万円を不正に引き出す事件が発覚
2014年2月5日 18:26
あるAnonymous Coward 曰く、 横浜銀行のシステム委託先社員が、顧客情報を不正に取得してカードを偽造していたことが発覚した。これを利用し、他行の預金者の現金数千万円を引き出す被害も出ているという(日経新聞、横浜銀行の発表PDF)。
横浜銀行の発表によると、不正を行ったのは横浜銀行のATMの保守管理業務を行っていた富士通フロンテックの元従業員。ATM保守管理業務として行った解析作業時にカード情報を不正に入手し、カードを偽造したという。不正に取得した口座はキャッシュカード80口座、クレジットカード52口座で、すべて横浜銀行以外の口座だという。
なお、保守管理業務を委託、となっているが、横浜銀行はNTTデータにATMシステムの開発・運用を委託しており、NTTデータは保守管理業務を富士通に再委託、さらに富士通はそのグループ会社である富士通フロンテックに業務を行わせているという多重請負構造になっていた模様。
スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | セキュリティ | お金
関連ストーリー:
韓国でクレジットカード各社より1億400万件の個人情報が流出、セキュリティ会社社員が窃盗・売却 2014年01月14日
病原体研究者におけるインサイダー攻撃の脅威 2013年04月10日
NTTデータの委託社員、職務上得た情報で偽造カードを作り逮捕 2012年11月27日
研究者、新たなクレジットカード偽造リスクを指摘 2008年03月03日
中央省庁システムに「重大な危険」が多数発見される 2004年03月04日