「結婚式での音楽利用」に特化した著作権管理団体、活動開始
2014年2月5日 13:35
あるAnonymous Coward 曰く、 やや旧聞になるが、「結婚式での音楽利用」に特化した著作権管理団体が活動を開始している。その団体とは「一般社団法人音楽特定利用促進機構(ISUM)。
結婚式は「不特定多数の人が集まる」「ご祝儀は入場料にあたる」ため、私的利用には該当せず、無断で使用すると「著作権侵害は犯罪であり、(注力)10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、著作者人格権、実演家人格権の侵害などは、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金などが定めれれています」という(ISUMの著作権Q&A)。この団体に適切に著作権料を払うことでこれを回避できる、という。
料金だが、BGMとして演奏する場合と、披露宴などで上映するムービーなどのBGMとして利用する場合、そしてそれが演奏・上映されている様子をビデオに撮影する場合とでそれぞれ料金が設定されており、著作権使用料は単純なBGM、もしくは静止画のBGMの場合200円/曲、動画のBGMもしくはBGMが演奏されている様子のビデオ撮影は「500円/曲/分」で、それに加えて隣接使用料2,000/曲×製造数となっている。さらに、それらの合計分の10%が「システム利用料」として必要だ。著作権使用料はJASRACが定めたものに準じた形になっている模様。
なお、対象は「適法に購入したCDからの複製が原則」とのことで配信音源は対象外らしい。また、現状では対象楽曲が限られている模様。
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