KBSドラマスペシャル『トルナル(1歳の誕生日)』出演者たちが伝える撮影ストーリー

2014年2月4日 23:45

 旧正月連休の最後の日である2日、一編の単発ドラマが視聴者を待ちかまえている。

 夜11時55分、KBS2TVで放送されるドラマスペシャル2014・2番目の作品『トルナル(1歳の誕生日)』だ。

 『トルナル』は、近現代史上最も波乱万丈であった激変期に青年期を送った“386世代”の哀歓を描いた作品。10年を越えた現在でも伝説的な作品として広く知られている演劇『トルナル』を原作にした今回のドラマには、ベテラン俳優キム・ジヨン、コ・ヨンビン、ソ・ユジョン、ソ・ヒョンチョル、パク・ジュンミョンらが出演するといい期待を集めている。

 今回は、主演俳優3人組キム・ジヨン、コ・ヨンビン、ソ・ユジョンが伝える『トルナル』の撮影ストーリーと視聴ポイントについて見てみることにする。

◆キム・ジヨン「撮影のあいだじゅう俳優と監督間の呼吸は最高だった。原作に劣らない感動を伝えられるだろう」
 『トルナル』は、ジョンスク(キム・ジヨン)とジホ(コ・ヨンビン)の次女の1歳の誕生日のお祝いパーティーに参加した友人たちとこの夫婦の間に流れる微妙な空気の中で、“386世代”たちの人生の哀歓を描き出した作品。

 キム・ジヨンは、「ドラマの背景がほとんどジョンスクの家だったので、約一週間をドラマセットの中で過ごした」とし、「まるで演劇の舞台を見るかのような、俳優たちの躍動感あふれる演技を鑑賞することができるだろう」と自信を露わにした。

 また、「特に、演出キム・ヨンジョ監督の的確なキャスティングは本当に完璧だったと思う」とし、「NGもほとんどなかった。台本が15ページを超えるという膨大な量のシーンでも、俳優たちの正確な演技やアドリブのおかげで完璧なシーンが出来上がった」と満足げに親指を立てて見せた。

 そして最後に「演劇のような重みと感動を、視聴者に直接肌で感じて欲しいと思った。連休最後の日、是非『トルナル』を見ながら過ごして欲しい」と付け加えた。

◆コ・ヨンビン「気楽な気持ちで見て欲しい。そして‘心の癒し’となれば・・・」
 ドラマスペシャルの前身であるドラマシティーの『変身』という作品でキム・ヨンジョ監督との縁を結んだというミュージカル俳優のコ・ヨンビンが、再び単発ドラマに登場する。

 コ・ヨンビンは、「ジホという人物は、常に不安感に襲われているかのような韓国の典型的な40代男」とし、「ジホの行動は論理的とは言えず、常に不安と怒りからくる行動ばかり。また、妻ジョンスクに対し愛と憎しみの入り混ざった複雑な感情を持ったジホという人物像を演じるのにかなり悩んだ」と演技ポイントについて説明してくれた。

 妻役を演じたキム・ジヨンについては、「今回の作品が初共演だった」とし、「撮影に入る前、どれだけ深みのある女優だろうかととても気になっていた。共演しているうちにとても素晴らしい女優さんだと感じたし、その集中力の高さに驚いた」と絶賛し、「視聴者の皆さんには、隣の家の話を見るようなラクな気持で見て欲しいし、この作品が“心の癒し”となれば嬉しい」との希望を伝えた。

◆ソ・ユジョン「今回の役は感情の起伏が激しいキャラクターで、演じながらとても疲れた。撮影後2日間寝込むほどだった・・・」
 「KBSドラマスペシャルというだけでも好奇心がそそられたし、台本を読むやいなや出演を決めた」というソ・ユジョンは、「キョンジュという人物はドラマ後半部から登場するが、短い登場にも関わらず強いインパクトを残す」とし、「あのシーンのために6時間以上撮影し、感情の起伏の激しいキャラクターを演じたせいか、撮影後2日間寝込むほどだった」と吐露した。

 また、先輩女優キム・ジヨンとの縁についても紹介した。97年に放送されたドラマ『あなた、そして私』で初共演したというソ・ユジョンは、「ジヨンさんとは特別な縁があると感じた。だからか、よりラクに演技できたような気がする。モニタリングも一緒にして下さり、私の演技を褒めても下さった。とても嬉しい」と語り、最後に「『トルナル』は、演劇マニアはもちろん演劇を見たことのない方々にとっても面白いと思って頂ける作品だと思う。是非沢山の方に見て頂きたい」と付け加えた。(翻訳:宮本りさ)

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