トヨタ、NOK、岩崎電気など(訂正)/本日の注目個別銘柄
2014年2月4日 16:36
下記のとおり修正します。
<7004> 日立造船 590 -133
(誤)通期予想は130億円の黒字から80億円の赤字に下方修正
(正)通期予想は130億円の黒字から80億円の黒字に下方修正
<7203> トヨタ 5500 -331大幅続落、昨年6月以来の株価水準に。世界的なリスクオフの流れが強まって、ドル・円相場は一時100円台にまで突入と円高が加速、自動車株の売り材料につながる。また、前日発表された1月の米国自動車販売の下振れもマイナス材料に。全体では1520万台となり、市場予想の1550万台を下回った。同社に関しては前年同月比7.2%減、市場予想2.7%減を下回っている。なお、本日決算発表予定だが、期待感が先行する状況ではないようだ
<6924> 岩崎電気 223 +18出来高伴い反発。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は0.9億円の黒字、前年同期比では5.6億円の収益改善となっている。通期予想は11億円から15億円に上方修正、LEDを中心とする照明事業の堅調推移や海外関係会社の業績堅調などが業績上振れの要因に。材料性が強く短期資金の関心などを集めやすいようだ。また、ミネベア<6479>などと照明器具開発のための合弁会社を設立とも発表している。
<7240> NOK 1659 +12逆行高。前日に第3四半期の決算を発表、評価の高まりにつながっている。10-12月期営業利益は116億円、110億円レベルであった市場予想を上回る着地に。また、通期予想は288億円から321億円に上方修正、コンセンサスの310億円を上回る水準に。シール事業の採算改善や数量増などが業績上振れの背景と見られる。信用取組は売り長の状況にあり、買い戻しの動きなどにもつながっているもよう。
<6791> コロムビア 631 +100ストップ高比例配分。フェイス<4295>がTOBを実施して子会社すると発表している。フェイスは32.91%の株式を取得する筆頭株主であるが、60%まで買い増す方針のようだ。取得株数に上限はあるものの、TOB価格は780円で前日終値531円に対して47%のプレミアムとなっており、水準訂正余地は大きいとの見方に。また、フェイスとの連携強化による業容再建への期待も先行へ。
<4612> 日本ペイント 1337 -364下落率トップ。ウットラムに対する第3者割当増資の実施、並びに、中国・マレーシア・シンガポールの複数の合弁会社の持分取得に伴う保有比率の引き上げなどを発表している。約2割の希薄化に加えて、資金負担の増加なども警戒材料視されているもよう。また、昨日好決算を発表しているが、インパクトは限定的であり、短期的な出尽くし感なども強まる状況に。
<1379> ホクト 1903 +18しっかり。前日に発表した第3四半期の決算内容が好感される。累計営業利益は28.2億円で前年同期比3.3倍、10-12月期では41.4億円、同54%の大幅増益となった。足元の好調な月次売上動向が好業績の背景、1-3月期も収益水準が膨らみやすいシーズンと見られ、通期予想35億円の上振れ可能性は高まる状況に。
<7004> 日立造船 590 -133下落率2位。前日に発表した第3四半期営業損益は33億円の赤字、前年同期比では47億円の損益悪化となった。また、通期予想は130億円の黒字から80億円の黒字に下方修正、増益予想から一転して大幅減益見通しに。環境・プラント部門や機械部門の利益率低下などが業績下振れの背景に。想定以上の業績下振れに失望売りが集まる展開。
<4755> 楽天 1517 -112売り優勢。新興市場の下げがきついことで買い手控えムードも強まりやすいほか、ドイツ証券が投資判断を「バイ」から「ホールド」に格下げしていることもマイナス材料に。ドイツ証券では、ここまでの好調な株価パフォーマンスを受けて、株価上昇余地が限定的になってきたとの見方。ただ、目標株価は1750円に引き上げているなど、小売り・インターネットのコア銘柄として評価している。
<8058> 三菱商事 1767 -105決算発表後は下げ幅を広げる展開に。第3四半期累計純利益は3559億円で前年同期比25.5%増益、通期予想は4000億円から4200億円に増額修正で、期末配当金は30円から34円に引き上げている。10-12月期実績は市場コンセンサスを上回る水準だが、上方修正した通期予想はほぼコンセンサス並み。地合い悪の中、限定的な決算インパクトは手仕舞い売りにつながりやすいか。
<7270> 富士重 2627 -127決算発表後もさえない。第3四半期累計営業利益は2334億円で前年同期比3.2倍、通期予想は2780億円から3100億円に上方修正している。10-12月期実績は827億円、800億円程度の市場コンセンサスは上回ったものの、サプライズは乏しい水準となった。通期の上方修正値はほぼ市場コンセンサス並みの水準。自動車セクターの中でも好決算期待が高い銘柄であり、地合い悪化の中で出尽くし感など意識される格好に。
<4021> 日産化学 1444 -6下げ渋る。後場に入って決算を発表、同時に自己株式の取得を発表しており、需給改善への期待が先行しているもよう。発行済み株式数の2.02%に当たる330万株を上限に、明日から4月30日までを取得期間としている。なお、第3四半期累計営業利益は141億円で前年同期比25.9%増、通期の12.5%増益計画を上回る推移が続く格好にも。《FA》