さきの戦争は侵略戦争 世界の評価受け入れる 橋下徹共同代表
2014年2月2日 21:04
日本維新の会の橋下徹共同代表は1日の党大会で個人的に思っていることだとしたうえで、歴史認識について「サンフランシスコ講和条約で、平和に対する罪を認めたわけであり、国内においては恩給法の関係で無罪、戦犯ではないということになっているが、講和条約を結んで、それを前提にして今の国家がある以上、世界から侵略戦争であったと評価を受けていることについては、受け入れざるを得ないし、国家の為政者、国家運営の責任者として、講和条約をひっくり返すわけにはいかない」と侵略戦争であったとの世界の評価を受け入れる考えを述べた。
また、大阪都構想については住民投票までは協力をとさきの総選挙直前に公明党大阪の代表と党間で選挙協力したのに、大阪府と大阪市の都構想協議会で4案を1案に絞り込んでより深い議論ができるようにと松井府知事とともに提起したことに対しては「自民・民主・共産の反対は仕方ないが、公明党まで反対した」と約束を履行しなかった不満を浮き彫りにした。
橋下共同代表は「公明党の皆さんは人の道を説くし、支持基盤の皆さんは宗教を説いているが、宗教の前に人の道があるのではないかと僕は思っている」と協力を得られなかったことを特に残念がった。
また橋下共同代表は「形のうえでは法定協議会は継続し議論しようというが、事実上は無理。公明党が反対したので、大阪都構想の議論はこれで止まると思う」と語ったうえで「大阪都構想実現のために、思う存分、最後は自分のことは自分で決めて、自分のことは自分で守ることを徹底してやっていきたい。(そのため)日本維新の会は、今後、みなさんに託しますのでよろしくおねがいします」と自らは、大阪都構想を頓挫させないために市長を辞職後、改めて市長選挙を通して都構想是非の市民の審判を仰ぐ意向をみせた。
また橋下共同代表は党運営について「政策論議を経て、大事なことは多数決で決める」。エネルギーについては「原発に依存しない新しいエネルギー供給体制に転換していくことこそが日本を強くする道筋」と強調した。
大会は「日本の価値観を変える」と題し、「大阪都を実現する統治機構改革、憲法改正、既得権益の打破をやりぬく」をサブテーマに掲げ、開かれた。党代表としてのあいさつで橋下共同代表は自身のあいさつのときだけは朝日新聞は退席してほしいと求め、あいさつ終了後は、党大会の取材継続を認めるとした。また、報道の自由は守られなければならないとも語った。(編集担当:森高龍二)