三菱重工、東洋製作所を完全子会社化 事業連携で冷熱事業を拡大

2014年1月31日 17:31

 三菱重工業は31日、冷熱・環境エンジニアリング大手の東洋製作所の全発行済株式を取得し、完全子会社化したと発表した。今後、同社との連携を強化し、冷熱事業の拡大を目指すという。

 三菱重工によると、同社と東洋製作所は持分法適用関連会社として緩やかな協業関係を続けてきたが、完全子会社化によって、東洋製作所の事業展開を加速できると判断したという。

 東洋製作所は今後、三菱重工のノウハウ、事業インフラを活用して課題となっている海外市場への対応を進めていく。

 また、エンジニアリング事業では、東洋製作所が有している熱利用技術を活用し、三菱重工のプラントの競争力強化と東洋製作所の事業規模拡大を図る。

 低温エンジニアリングの分野では、三菱重工のフロンレスのコンプレッサーの技術などを東洋製作所が活用し、事業拡大やエンジニアリング力の基盤強化につなげる。

 空調事業では、東洋製作所の空調機周辺機器の工事・サービスについての対応力と、三菱重工のサービス事業を合わせて、サービス事業の拡大を図る。

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