タランティーノ監督、著作権侵害でネットメディアを訴える
2014年1月29日 12:10
ymitsu 曰く、 新作映画の台本がネットに流出し、ネットメディアを通じて拡散されたクエンティン・タランティーノ監督が、著作権侵害と幇助の罪で米ネットメディア大手のGawker Media を訴えた(slashdot、朝日新聞、ロイター)。
先日、タランティーノ監督の新作映画(となるはずだった)『The Hateful Eight』の脚本が何者かによって外部に流出し、ファイル共有サイトに違法アップロードされた。台本はごく少数の役者にしか配布されておらず、そのうちの誰かのエージェントを通じて流出したもの見られている。その内容は複数のネットメディアによって拡散され、例えばネットメディアの「The Wrap」もそれらの一部を転載して紹介した。タランティーノ監督は非常に落胆し、制作を断念したと報じられた。
一方、別のネットメディアの「Defamer」も拡散に加担した。Defamerは記事中において Wrap の記事を紹介し、著作物の内容に関しては Wrap で既に報じられた内容のさらにごく一部と内容の要約のみを引用したに過ぎないのだが、それに加えて大元であるファイル共有サイトの流出台本にも直接リンクを張ったことからタランティーノ監督の逆鱗に触れたようで、Defamerのサイトを展開する親元に当たるGawker Mediaが著作権侵害と幇助の罪でロサンゼルスの連邦地裁に提訴されるに至った。
Gawker Media は「著作物ではなくリンクを掲載しただけ」と、著作権侵害を否定している。そのため、アップロードした者自体ではなく、それを拡散した者の違法性を問う裁判として注目されている。
なお、Gawker Mediaは「ギズモード」や「ライフハッカー」など複数のメットメディアを傘下に抱え、日本を含む世界各国でも同名で展開している大手ネットメディアとして知られる。
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