【高見沢健のマーケット&銘柄ウオッチ】日経平均は1万4800円前後が下値岩盤、次期1株利益は1090円に向上予想

2014年1月28日 09:17

  先週末に日経平均が304円安、NYダウが318ドル安と大幅下落したが、FRBがQE縮小に舵を切るなか、懸念されていた新興国の一角アルゼンチン・ペンの急落から一気にリスクオフの流れが表面化したもので、28・29日に開かれるFOMCの内容が注目される。

  ニューヨーク州などが寒波に見舞われ、2月7日発表の1月の雇用統計も前回同様、好内容が期待しづらいだけに、今回のFOMCで縮小を加速させる可能性は低いと見られる。

  こうした方向性がしめされれば、新興国通貨売りの流れも次第に落ち着きを取り戻そう。

  日経平均の下値メドとしては、これまで上昇過程で2度頭打ちを余儀なくされた1万4808円(昨年7月18日)と1万4799円(同9月26日)辺りが今度はサポート・レベルとなろう。 日経平均を構成する225銘柄の平均EPSは996円で、15年3月期のコンセンサス予想では1090円に向上する見通し。1万5000円を割れるとPERは、13.7倍台となるだけに中期スタンスで好機と見る。(経済・証券ジャーナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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