キャリアバンク 総合人材会社を目指し、東北から首都圏へ進出、さらに中国でのビジネスも視野に

2014年1月24日 08:54


*08:54JST キャリアバンク---総合人材会社を目指し、東北から首都圏へ進出、さらに中国でのビジネスも視野に

北海道を地盤とする人材サービスのキャリアバンク<4834>は7日、上期(2013年6-11月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比4.1%増の25.97億円、営業利益が同90.7%増の0.37億円、経常利益が同80.2%増の0.35億円、純利益が同73.0%増の0.25億円と増収かつ大幅な増益を確保した。

セグメント別にみると、人材紹介事業、再就職支援事業が好業績をけん引したとみられる。人材派遣関連事業は業績を下支えするメディカル派遣において医療技術者の確保の遅れにより売上が伸び悩み減収減益となったものの、人材派遣事業(関東)では新規顧客の獲得と管理費の抑制などが奏功して増益を確保したほか、人材紹介事業、再就職支援事業が案件増加により増収増益となり、ペイロール事業では首都圏と関西圏での積極的な営業が奏功して増収となった。

下期に向けて、人材派遣関連事業(関東も含む)と人材紹介事業においては、アベノミクス効果により道内においても派遣ニーズ及び求人ニーズが拡大しており、既存顧客からの追加オーダーの獲得に加え、新規顧客の開拓にも注力し業績を拡大していく。再就職支援事業においては、現在、北海道及び宮城県、岩手県より緊急雇用対策に関する大型案件を受託しており、10年以上におよび蓄席された行政事業の運営ノウハウを駆使し、新たな事業受託に向け積極的に入札に参加していく。ペイロール事業においては、2013年5月に中国大連に連結子会社を設立し、処理コストの大幅削減が可能となり、競合他社との差別化を確保し、さらに営業力を強化していく。

通期業績予想は昨年7月に発表した計画を据え置いた。売上高が前期比3.2%増の53.09億円、営業利益が同64.5%増の1.15億円、経常利益が同61.8%増の1.11億円、純利益が同87.0%増の0.54億円としている。

ちなみに、中国関連事業について、16日には、北京大学の「北京大学外資企業EMBA講座」を運営する「中日韓東亜(北京)文化交流中心」と業務提携を締結したと発表している。同提携により、同社の中国語研修の受講生と、北京大学外資企業EMBA講座の受講生とを相互に紹介する。

同社は、北海道・札幌の人材サービスで25年の実績を誇る。北海道に根ざしたサービスメニューを強みとしており、展開エリアは主力の北海道全域のほか、近年では首都圏を含む関東圏、関西圏、東北圏にも展開している。また、昨年1月に中国の大手人材会社と業務提携を行ったほか、同年6月には東京・大阪で展開する中国語研修事業を買収するなど、中国との新たなビジネスに着手している。《FA》

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