【話題】任天堂ショックがマーケット人気に水

2014年1月23日 14:17

■円安でも減額赤字では、うっかり輸出株には手が出せない、無難な内需株が中心に

  任天堂 <7974> のショックがマーケット人気を悪くしている。業績の減額修正で、株価が1月10日の1万6150円から20日には1万1935円へ急落し、その後の戻りも極めて鈍い。

  17日(金)に今3月期を売上で3300億円、営業利益で1350億円、純益で800億円、それぞれ減額した。とくに、営業損益及び最終損益と大幅な赤字となる。1株利益では、これまでの430.1円がマイナス(赤字)の195.5円となってします。

  とくに、マーケットが気にしているのは、「円安にもかかわらず業績が悪るすぎることである。これでは、輸出関連銘柄を手がけることができない」(中堅証券)という。

  そのため、このところ下値不安のなさそうな出遅れ銘柄を買い上げる動きが続き、新高値銘柄が数多く東証している。しかし、無配株まで買われるようになり出遅れ株買いにも一巡感が台頭している。このため、マーケットには輸出株にも出遅れ株にも手が出し難く、全体に気迷い感が急速に高まっている。

  それでも、今後の柱は内需関連だとうとの見方は強い。とくに、「月末に発表といわれる特区指定が突破口になるだろう」(同)、と期待している。

  当面は輸出株より内需株主導の展開が続きそうな雰囲気である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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