欧米為替見通し:ダボス会議での安倍首相の基調演説、円安牽制に要警戒

2014年1月22日 17:03


*17:04JST 欧米為替見通し:ダボス会議での安倍首相の基調演説、円安牽制に要警戒

本日22日の欧米市場のドル・円は、ダボス会議での安倍首相の基調演説での成長戦略、法人税減税に関する言及、及びアベノミクスによる円安がデフレを輸出しているとの円安牽制に警戒する展開となる。

ドル・円相場は、105円45銭まで上昇し、安倍第一次政権の高値124円14銭から変動相場制移行後の安値75円32銭までの下落トレンドのフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しの105円49銭に到達後、調整局面入りの様相を呈し始めている。

テクニカル分析では、ダブルトップ(105円45銭・105円42銭)が完成していることで、反落の可能性に警戒する展開となる。

安倍トレード(日本株買い・円売り)の第2幕のエンジンは、消費増税を打ち消す法人減税が期待されており、安倍首相による言及が切望されている。

また、アベノミクスを受けた円安トレンドに対しては、ルー米財務長官による円安牽制発言に代表されるように、デフレ輸出への警戒感が高まっており、ダボス会議での円安牽制に要警戒となる。

【今日の欧米市場の予定】

18:30 英・12月失業率(予想:3.7%、11月3.8%)
18:30 英・11月失業率(ILO基準:予想7.3%、10月:7.4%)
18:30 イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会議事録(1月分)
21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(前回:+11.9%)
24:00 カナダ中銀政策金利発表(現行1.00%)

世界経済フォーラム(スイス・ダボスで、25日まで)《KO》

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