任天堂が今期純損失250億円に下方修正、パナソニックが東南アジアの半導体3工場を売却との報道にコメント、全国百貨店売上が2カ月連続プラス、コロプラのスマホアプリが累計7000万DLを達成、NEC孫会社で従業員の不正経理発覚=20日の注目銘柄
2014年1月20日 12:06
【1月20日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 任天堂が今期純損失250億円に下方修正、パナソニックが東南アジアの半導体3工場を売却との報道にコメント、全国百貨店売上が2カ月連続プラス、コロプラのスマホアプリが累計7000万DLを達成、NEC孫会社で従業員の不正経理発覚。
任天堂(東:7974)は17日、2014年3月期の通期連結業績予想を下方修正し、純損益を前回予想の550億円の黒字から250億円の赤字に引き下げた。前年同期は70億円の黒字。「Wii U」などハードウェアの販売が想定した水準に届かなかったことから、1年でもっとも売上が見込める年末商戦において利益率の高いソフトウェアの販売が予想を大きく下回ったため。売上高は同9200億円から前期比7%減の5900億円に、営業損益は同1000億円の黒字から350億円の赤字に(前年同期は364億円の赤字)、経常利益は同900億円から前期比52%減の50億円に、それぞれ引き下げた。
パナソニック(東・名:6752)は17日、同社が東南アジアの半導体3工場をシンガポールの半導体メーカー、UTACに売却すると一部で報じられたことを受け、「本日の報道内容は、当社が公表したものではありません」との声明を発表した。さらに、半導体の事業戦略についてはさまざまな検討をしており、すでに発表されている北陸工場の売却以外で決定した事実はないとしている。パナソニックの半導体工場売却については、17日付の日本経済新聞朝刊などが報じていた。
日本百貨店協会が17日に発表した全国百貨店売上高概況によると、12月の全国百貨店の売上高総額は、前年同月比1.7%増の7257億円余で、2カ月連続のプラスとなった。12月は、気温低下による冬物需要の高まりに加え、景況感の回復による株高や冬のボーナス支給額の増加、消費税率引上げ前の駆け込み需要などが好影響をもたらした。
コロプラ(東マ:3668)は17日、同社が提供するスマートフォン向けアプリの累計ダウンロード(以下「DL」)数が、1月14日時点で7000万DLを突破したと発表した。同社はこれまで70以上のタイトルを配信しており、先頃累計1700万DLを突破した「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」や「軍勢RPG 蒼の三国志」等のヒット作を生み出している。10月11日には累計5000万DL、11月23日には6000万DLを達成していた。
NEC(東:6701)は17日、同社の孫会社にあたるネッツエスアイ東洋(NEC子会社のNECネッツエスアイの子会社)において、従業員の不正行為が発覚したと発表した。当該従業員は、2005年7月頃から小切手の二重振出しや不正な裏書きによる現金化などによって着服を行っており、同社の内部統制システムに対し、銀行残高証明書などの偽造や不正仕訳を行うなどの方法で発覚を免れていた。被害総額は過去数年間の合計で約15億円にのぼるおそれがある。当該従業員はこの金をネット競馬を中心としたギャンブルに使用していたという。【了】