東芝キヤリア、中国合弁会社の工場開業 業務用空調を生産

2014年1月17日 20:09

 東芝キヤリアは17日、中国杭州経済技術開発区に設立した空調機器の製造・販売の合弁会社「東芝キヤリア空調中国社」(TCAC)の工場開業式を行ったと発表した。今月中に業務用空調機器の生産を開始する予定という。

 同社によると、今回の工場開業で顧客に製品を迅速に届ける体制を整えた。2016年には、室内機・室外機をあわせて年間約36万台の生産を目指すという。

 TCACは、資本金が1億5,000万人民元(約25億9,000万円)で、東芝キヤリアが51%、キヤリア・アジアが49%出資する。設立は2013年9月17日。

 東芝キヤリアによると、中国の業務用空調市場は世界最大の市場で、特に、業務用空調機器の中でも高い冷媒制御技術を必要するVRF(可変冷媒流量制御技術を採用したマルチ空調システム)の分野は、今後も成長を続け、2015年には50億ドル(約5,200億円)以上の市場に拡大することが期待されているという。

 東芝キヤリアは、中国浙江省の杭州経済技術開発区と同開発区内に中国国内向け空調機器の製造・販売拠点を設立するプロジェクト推進に2012年6月20日に合意し、準備を進めていた。

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