NEC:孫会社で従業員が不正行為、最大15億円を着服してギャンブルなどに使用

2014年1月17日 17:21

【1月17日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 NEC(東:6701)は17日、同社の孫会社にあたるネッツエスアイ東洋(NEC子会社のNECネッツエスアイの子会社)において、従業員の不正行為が発覚したと発表した。

 今回明らかとなった不正行為は、ネッツエスアイ東洋の一従業員が、2005年7月頃から小切手の二重振出しや不正な裏書きによる現金化などによって着服を行っていたというもの。被害総額は過去数年間の合計で約15億円にのぼるおそれがあり、当該従業員はこの金をネット競馬を中心としたギャンブルに使用していたという。

 当該従業員は、着服にあたり、同社の内部統制システムに対して銀行残高証明書などの偽造や不正仕訳を行うなどの方法で発覚を免れていた。しかし、ネッツエスアイ東洋の経理部において、コンプライアンス強化活動の一環として行った事後処理改善活動の中で、不明な売掛金があることが発覚。独自に調査を行う過程において、2013年12月末、当該従業員による不正が行われていたことが明らかとなったもの。

 なお、現在見込まれている損益影響額を前提とすると、NECの当年度および過年度の連結決算に重要な影響はない。【了】

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