ソフトバンク、岩谷産業、不二越など/本日の注目個別銘柄
2014年1月17日 15:52
<9984> ソフトバンク 8888 -2ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も10000円にまで引き上げている。アリババのIPO、スプリントのネットワーク整備やそれに伴う新サービスの導入などが、一段と評価を押し上げる契機となりうると考えているもよう。ただ、買い一巡後は伸び悩みへ。足元で目標株価引き上げの動きなどは相次いでおり、インパクトはやや薄れる状況にも。
<8088> 岩谷産業 674 +76大幅続伸。JXHD<5020>が低コストの水素供給に乗り出すといった報道をきっかけに、一昨日から人気化する状況だが、本日はジェフリーズの新規買い推奨が一段の評価材料につながる格好へ。目標株価は740円に設定されているようだ。また、原発再稼働の不透明感なども強まる中、新エネルギー関連銘柄には関心が向かいやすい地合いでもある。
<5803> フジクラ 530 +47上げ目立つ。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、コンビクション・リストに採用している。FPCにおける戦略の軌道修正の恩恵、光ファイバー・部品事業での円安メリット、自動車事業におけるシェアアップの恩恵などによる業績回復を、株価はまだ織り込む余地があると判断しているもよう。また、過去のように自社株買いを積極的に進めるスタンスが確認された場合、ポジティブに捉える動きも強まると見ている。目標株価は485円から570円に引き上げている。
<6474> 不二越 715 +59大幅続伸。前日の前引け後に発表した決算が引き続き評価材料となっている。第4四半期の収益急回復、受注の順調な拡大、今期の最高益更新見通しなど、評価ポイントは数多いもよう。大和では、現状の投資判断「3」の見直しを検討するとしており、セクター平均PERと同水準の750円程度は視野に入ると捉えているもよう。
<6727> ワコム 681 -24軟調。メリルリンチ(ML)では業績予想を下方修正、目標株価を引き下げており、売り材料につながっているとみられる。第3四半期営業利益は31億円と想定、市場予想を10億円ほど下回ったとみているもよう。ブランド製品の販売低調などで前年同期比減益になったと予想しており、成長イメージを損なう可能性も否定できないと。通期営業利益は会社計画98.3億円に対して82億円と予想へ。
<4062> イビデン 2078 -33売り優勢。米インテルが決算を発表しているが、その後の時間外取引では一時3%程度の下落となっており、インテル関連として位置づけられる同社などの売り材料となっている。インテルの10-12月期実績は、売上高が上振れしたものの、利益は市場予想をやや下振れ。1-3月期見通しはほぼ市場予想通りとなっている。事前に期待感が高まった反動も強まったもよう。
<8802> 三菱地所 2944 +20しっかり。本日は不動産セクターが業種別上昇率の2位になっている。本日は数百億円規模と見られる投信設定があるが、東京圏の経済活性化によってメリットを受ける銘柄が組み入れ対象になることで、同社などの大手不動産株には需給期待が高まる格好のようだ。また、不動産株には海外投資家の資金流入観測などもあるもよう。
<6883> 電産コパル電子 772 +100ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表、通期営業利益は41.5億円から50億円、前期比52.6%増益に増額修正している。上半期決算発表直前に続いての上方修正となる格好。成長市場向けへの積極的な新製品投入効果に加えて、生産効率の改善効果なども表面化のもよう。良好な収益モメンタムをストレートに評価の動きへ。
<6436> アマノ 1157 +105大幅高。前日にはUBSが投資判断「バイ」継続で、目標株価を1150円から1250円に引き上げている。今期業績は会社計画並みに留まるが、上半期の未達は十分に挽回可能と考えているもよう。来期は主力3事業全てが拡大、2ケタ増益となる95億円を予想している。昨年来高値の1169円が視界に入る状況に。
<7740> タムロン 2930 +144大幅続伸で連日の高値更新。車載型の遠赤外線カメラ市場に参入すると一部報じられている。今年後半にも自動車メーカーへの提案を開始するもよう。衝突回避用などでの需要増加が見込まれる分野だけに、期待感が先行する形にもなっているようだ。また、JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を2500円から3900円に引き上げへ。これまでの一眼カメラ用レンズ中心から、監視カメラ用レンズが利益の牽引役として加わるなど、収益構造の変化を評価しているもよう。
<7282> 豊田合成 2264 -46反落。クレディ・スイス(CS)では投資判断「ニュートラル」継続で、目標株価を2700円から2500円に引き下げている。業績予想を下方修正しており、来期の収益はほぼ横ばいを想定しているようだ。トヨタ<7203>のグローバル生産台数が低成長となるなか、LED事業を中心とした値引きの影響が響くことになるとみているようだ。《FA》