米控訴裁判所、FCCのネット中立性規則に無効判決
2014年1月17日 07:00
あるAnonymous Coward 曰く、 米国では動画配信サービスなど多くのトラフィックを消費するサービスに対し、プロバイダが「ネットワークの安定運用」のために通信をブロックする、もしくは制限することの是非が話題になっている。米連邦通信委員会は、「ネットの中立性」を守るためとしてこのような行為を禁止する方針だったが、14日、米連邦控訴裁判所はこの「ネット中立性規則」は無効だとする判決を下したという(GIZMODO、WSJ、slashdot、ウォール・ストリート・ジャーナル)。
米国の大手通信事業者、ベライゾンは動画配信サービスなど多くのトラフィックを消費する事業者に対し追加料金を徴収することを希望しているが、今回の判決では「コンテンツ業者が料金支払いを拒んだ場合にインターネット接続提供業者がネット接続サービスをブロックすることを禁じるFCC規則も無効としている。これにより、動画配信企業にとってはこれまでのコスト以外にブロードバンド使用に対する別料金の支払いが発生する可能性が高まるという。
ただし、3人のうちの2人の判事は、FCCが規則を一部修正することで復活させる余地もあることを示唆した。FCCは最高裁への上訴を検討するとしている。
スラッシュドットのコメントを読む | ビジネス | ネットワーク | アメリカ合衆国
関連ストーリー:
Googleの高速ネットサービス「Google Fiber」にはサーバーを接続できない 2013年08月13日
米連邦通信委員会、「ネット通信速度の差別」を禁じる規制案を発表 2009年10月26日
総務省懇談会、通信量の多いユーザへの追加課金案を検討 2007年06月23日