(中国)鉄道運営の国有企業、13年に巨額赤字を計上か 政府補助金で損失隠し

2014年1月15日 12:37


*12:37JST (中国)鉄道運営の国有企業、13年に巨額赤字を計上か 政府補助金で損失隠し
鉄道部の分離によって昨年誕生した中国鉄路総公司が、2013年に巨額の赤字を計上したと報じられている。「21世紀経済報道」(15日付)が伝えたもので、鉄道建設の加速、高速鉄道の規模拡大によるコスト増などが経営を圧迫しているようだ。

しかしながら、今月9日に開かれた会議では、総経理(社長に相当)の盛祖先氏が2013年に収支トントンを確保したと述べている。これについて同紙では、政府からの補助金を計上することで損益計算書を「良く見せている」と指摘した。

中国政府は今年も6300億元(約10兆円)を鉄道敷設に投入する方針を示しており、鉄路総公司の負債は一段と膨らむ可能性がある。これらの鉄道建設資金は主に、銀行からの借入金や起債などにより調達されている。

なお、高速鉄道事故や幹部の汚職問題などを受け、中国政府は2013年に鉄道部を2分割。政策の立案など行政機能は「国家鉄道局」として交通運輸部に統合し、実務の受け皿として国有企業の「中国鉄路総公司」を設立した。《NT》

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