米12月雇用統計は異常値
2014年1月14日 08:05
*08:06JST 米12月雇用統計は異常値
米国の12月雇用統計の非農業部門雇用者数は19万7000人の予想に対して、7万4000人と予想を大幅に下回る数字だった。これに対して失業率は6.7%と前月から大きく改善するというチグハグな結果となった。米国は歴史的な寒波に見舞われており、悪天候の影響で就業不能者が増加し、労働参加率も著しく低下した模様だ。今回の数値は天候要因による異常値といえ、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)の参考にはならないと思われる。雇用者数の増加があまりにも低かったことから労働市場の軟弱さを指摘する声も聞かれるが、同時に前月については24万1000人増(速報値20万3000人増)と20万人を大きく超える数字に上方修正されており、トレンド的には労働市場の回復は堅調という見方も強い。次回のFOMCでは12月雇用統計の異常値を受けて何も動けないだろう。ただ、失業率6.7%へのなんらかの解釈が示されるかについては要注目だ。《YU》